能代市風の松原植物調査

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フユノハナワラビ(冬の花蕨) (ハナヤスリ科)冬緑性。

日当たり良い土手、畦、草地などに生育する小型の冬緑性シダ。根茎は短く、直立し、葉を年に1枚出す。

葉は高さ10〜55cm、担葉体は短く、長さ2〜4cm、径約2mm、栄養葉と胞子葉が相接して出るように見える。

栄養葉の柄は長さ3〜8cmあるいはそれ以上、無毛、葉身は3出状に3〜4回羽状に深裂し、ほぼ5角形、鋭頭、長さ5〜10cm、幅8〜12cm、暗緑色で、やや厚い革質。羽片はほぼ3角形、下部のものは長い柄がある。
裂片は広楕円形〜広卵形、円頭、わずかに鈍鋸歯縁、それほど混みあってはいない。

胞子葉は栄養葉よりはるかに長く、柄は長さ12〜25cm、穂は円錐状、2〜3回羽状に分岐し、長さ4〜10cm。胞子葉は胞子散布後には枯れ落ちる。胞子の外膜はほぼ平滑。



01.11年11月05日 フユノハナワラビ 林下の下の日当たりの悪い所に生育。




02.12年04月17日 フユノハナワラビ 採取した固体。茎は直立する。丈15cm。根と葉柄の長さはほぼ同等。掘って詐取。根張りは強い。




03.12年04月17日 フユノハナワラビ 根は太く長さ15cm位あります。




04.12年04月17日 フユノハナワラビ 葉柄の基部無毛で鱗片葉はなし。写真右は茎の上部。無毛。茎は瑞々しく感じます。




05.11年11月05日 フユノハナワラビ 栄養葉の全体です。緑色の厚い草質で、最下羽片1対目が大きいため三叉に分かれたような3出葉状に見える。





06.12年04月17日 フユノハナワラビ 栄養葉の表、裏側葉身部。葉の縁は裏側に反りかえる。




07.11年11月05日 フユノハナワラビ 栄養葉の表側無毛。




08.11年11月05日 フユノハナワラビ 小羽片の裂片は鈍頭で縁は鋸歯縁。




09.11年11月05日 フユノハナワラビ 葉の裏側に毛が散生する。




10.11年11月05日 フユノハナワラビ 胞子葉は栄養葉よりはるかに長く、柄は長さ12〜25cm、穂は円錐状、2〜3回羽状に分岐し、長さ4〜10cm。秋に熟した後に枯れる。写真は表裏。




11.11年11月05日 フユノハナワラビ 円錐状に丸い胞子嚢。





12.11年12月31日 フユノハナワラビ 胞子嚢が透けて見える。




13.11年11月05日 フユノハナワラビ 胞子嚢の一部。



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