能代市風の松原植物調査

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ハマゴウ(浜栲) (シソ科)匍匐性落葉小低木。


海岸の砂地に生える。茎は砂の上をはい、枝は立ち上がって高さ30〜70cm。樹皮は灰褐色。

茎には4稜がある。若い枝には灰白色の短毛が密生する。柔らかく芳香がある。

葉は対生し、葉身は3〜6cm、幅2〜4cmの広卵形または楕円形。先端は鈍く、基部は円形。縁は全縁。洋紙質で、両面に微毛が密生し、裏面は灰白色。葉柄は長さ5〜10mm。葉は波うっています。

枝先きに長さ4〜6cmの円錐花序を直立し、淡青紫色の花を多数つける。花序の軸には灰白色の短毛が密生する。花冠は長さ1.2〜1.6cmの漏斗状、上部はで5裂する。裂片は下側の1個が大きい。雄しべは4個、雌しべ1個。

果実は核果、直径6〜7mmの球形で、下部は萼に包まれる。核は直径5mmほどの球形。黒褐色で上部に浅い溝が4個ある。

花期は7〜9月。本州〜九州。

注.ハマゴウの科名については、従来の体系(クロンキスト、新エングラー)ではクマツヅラ科でしたが、新しいAPG体系ではシソ科に変更されています。



01.14年09月01日 ハマゴウ 下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形に見える。




02.10年08月10日 ハマゴウ 茎は地表面を長く這い、その茎から発根し立ち上がる。




03.10年08月10日 ハマゴウ 茎は無毛で断面角が円みを帯びた台形。芯には髄が詰まっている。




04.10年08月10日 ハマゴウ 葉は対生。




05.10年08月10日 ハマゴウ 葉は、広卵形か楕円形で波うっています。葉はほぼ平らである場合と、内巻きすることがある。




06.10年08月10日 ハマゴウ 文献には、葉の裏面は白い軟毛に覆われているとありますが、この個体は無毛。




07.310年08月10日 ハマゴウ 葉の基部は円形で葉柄は短く無毛。




08.10年08月10日 ハマゴウ 全縁。葉の縁は波うっています。それと内巻きすることがある。




09.10年08月10日 ハマゴウ 葉の先は鈍形か円形。




10.10年08月10日 ハマゴウ 葉の裏面は白っぽい。裏面は短い軟毛が密生している。




11.14年09月01日 ハマゴウ 枝先に円錐花序を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつける。




12.14年09月01日 ハマゴウ 花も対生につく。雄しべの葯が黒い。雌しべが雄しべよりも長い。




13.14年09月01日 ハマゴウ 花の正面。唇形花で、花冠は長さ1〜1.5cmで青紫色、上下2唇に分かれ、上唇は2裂し、下唇は3裂。雌しべの柱頭は2裂。




15.14年09月01日 ハマゴウ 上下2唇に分かれ、上唇は2裂し、下唇は3裂します。A=上弁。B=唇弁




16.14年09月01日 ハマゴウ 下唇に毛がある。右はアップ。




17.14年09月01日 ハマゴウ 雌しべは長さ19mmの固体。花柱はうす紫色で無毛。柱頭2裂。




18.14年09月01日 ハマゴウ 雄しべは4個で花糸は白色で、花糸基部に白い毛がある。長さ10mmの個体。




19.10年08月10日 ハマゴウ 萼5個に見えた。




20.14年10月28日 ハマゴウ 果実は核果、直径6〜7mmの球形で、下部は萼に包まれる。




21.14年10月06日 ハマゴウ 核は直径5mmほどの球形。黒褐色で上部に浅い溝が4個ある。




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