能代市風の松原植物調査

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ハリギリ (針桐) (ウコギ科)落葉高木。

照葉樹林からブナ帯まで、垂直的な分布範囲は広い。大きいものは高さ25m、直径1mに達する。
樹皮は灰白色。老木の樹皮は黒褐色で、マツの肌のように縦に深い割れ目が入る。
本年枝は灰褐色。初め毛が密生するが、すぐに無毛となる。枝や幹には鋭い刺が多く、丸い皮目がある。

冬芽は卵状円錐形で先は尖る。頂芽は長さ5〜9mm、側芽は小さい。葉痕はV字形、維管束痕は9〜15個。

葉は互生。枝先に集まる。葉身は長さ幅とも10〜30cmのほぼ円形で浅くまたは中ほどまで掌状に5〜9裂する。基部は浅いハート形。
裂片の先は尾状にとがり、ふちには細かくて鋭い鋸歯がある。
質は厚く、表面は無毛で光沢がある。
裏面は脈腋や脈沿いに毛がある。葉柄は長さ10〜30cm、成葉では無毛。

枝先に球形の散形花序を多数だし、小さな花をつける。、葯は赤紫色。
花弁は5個、楕円形で長さ約2mm。
雄しべは5個、葯は赤紫色。花柱は2裂する。

果実は液果。直径4〜5mmの球形、はじめ赤褐色、のちに黒く熟す。種子は長さ3〜4mm。淡黄緑色の花が散状につき,球状の果実が黒く熟す。

花期は7〜8月。北海道〜九州。


01.09年05月27日 ハリギリ 現在大変に増えている木です。




02.09年05月27日 ハリギリ 樹皮は黒褐色で縦に深裂する。




03.10年01月02日 ハリギリ 幹にも鋭い棘があり、枝は灰色を帯びて太く、大きな棘と皮目がある。




04.09年05月27日 ハリギリ 本年枝は太く、緑色で、皮目がありするどい刺がある。枝の芯は白い髄がある。




05.09年05月27日 ハリギリ 葉は枝先に集まりやすく、葉は互生。




06.10年10月07日 ハリギリ 葉身は長さ幅とも10〜30cmのほぼ円形で浅くまたは中ほどまで掌状に5〜9裂する。葉柄は長さ10〜30cm。




07.10年10月07日 ハリギリ 葉の表側無毛。




08.10年10月07日 ハリギリ 葉の縁に細鋸歯がある。




09.12年07月07日 ハリギリ 突起状に尖る。




10.10年10月07日 ハリギリ 葉柄は長く無毛で基部は切形〜心臓形です。




11.10年10月07日 ハリギリ 葉の裏ですが脈は浮きでて脈状は無毛の個体。




12.09年07月28日 ハリギリ 枝先に球形の散形花序を総状に多数つけ、淡黄色で径5ミリほどの小さな花を多数開く。




13.10年10月07日 ハリギリ A=雌しべ1個で花柱は2裂する。B=雄しべ5個、葯は赤紫色。C=花弁は5個、楕円形で長さ約2mm。反り返る。




14.11年09月16日 ハリギリ 若い果実は緑色で、熟してくると黒く変色。長さ4mm程の楕円形。





15.11年10月04日 ハリギリ 外果皮を剥ぐと薄緑色に白い線の入った種子が出てきます。1個の果実に1個の種子が入っています。写真下、種子を縦に切断したものですが内果皮の中に胚乳がつまっている。



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