能代市風の松原植物調査

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ヒメアオキ(姫青木)(ミズキ科)常緑低木で雌雄異株。


海岸から山地の林内。アオキが多雪地に適応した一形と考えられもので幹の基部は匍匐し群がって生える。枝はまばらに分枝し強靱で雪の圧力にも耐えられる形態を持っている。高さ1m径1.5cm程になる。

葉は対生し枝の上部に集まるアオキより小型で葉身は長さ7.5〜16cm幅2〜4.5cmの倒卵状長楕円形。
先は鋭く尖り基部は楔形、縁の上半分にはさきの尖った鋸歯が2〜7個ある。質は厚く表面は光沢があり、裏面は無毛かまばらに毛がある。葉柄は長さ1〜4cmで上面にはV字型の溝がある。

花はアオキに比べて花序には伏毛がやや多い。

果実は核果で長さ1.2cm程の長楕円形で1〜5月に赤く熟す普通アオキより小さいが、時に2cmほどになるのもある。

花期3〜5月。北海道南部〜本州日本海側。



01.13年04月06日 ヒメアオキ 手前にあるのがヒメアオキで後ろの大きいのがアオキです。




02.13年04月06日 ヒメアオキ 灰褐色細い溝があり横長の皮目がある。




03.13年04月06日 ヒメアオキ ヒメアオキの枝は緑色で光沢がある。




04.13年04月06日 ヒメアオキ 葉は対で、枝の上部に集まる。




05.13年04月06日 ヒメアオキ 葉の変異。アオキより小型で葉身は長さ7.5〜16cm幅2〜4.5cmの倒卵状長楕円形。写真下は標準的な葉の表裏。質は厚く表面は光沢がある。




06.13年04月06日 13年04月06日 ヒメアオキ アオキとヒメアオキの葉の大きさを比較してみました。下の大きいものがアオキで、上にあるのがヒメアオキです。




07.13年04月06日 ヒメアオキ 葉の表面無毛。




08.13年04月06日 ヒメアオキ 葉先尖る。




09.13年04月06日 ヒメアオキ 葉の縁に鋸歯あり。




10.13年04月06日 ヒメアオキ 葉の基部楔形。




11.13年04月06日 ヒメアオキ 葉茎1〜3cm位で無毛。




12.13年04月06日 ヒメアオキ 葉の裏面ですが主脈が浮きでおる無毛。




13.15年04月12日 ヒメアオキ 雄しべを円錐状につける。




14.15年04月12日 ヒメアオキ 雄しべの花径は11mm。




15.15年04月12日 ヒメアオキ 雄しべ。雄しべ4個。




16.15年04月12日 ヒメアオキ 花弁は4個で卵形、先が尾突起。長さ5mm、幅3mm。




17.15年04月12日 ヒメアオキ 1個の雄しべは1mmで花糸はくすんだ紫色で無毛。




18.15年04月12日 ヒメアオキ 雄しべを取り除いて見た。退化した雌しべ。




19.15年04月15日 ヒメアオキ 雌しべ花序。上写真正面。下写真側面。




20.15年04月15日 ヒメアオキ A=雌木花序。B=花柄から取り除いた雌花序。左右の花序は3個。中央の花序は5個ある。c=花序を包む包葉。




21.15年04月15日 ヒメアオキ 雌しべ正面から。4弁花。




22.15年04月15日 ヒメアオキ 雌花の花径5〜6.mmで4弁花。




23.15年04月15日 ヒメアオキ 子房部も上向きの毛が密生。




24.15年04月15日 ヒメアオキ 子房部の縦断面




25.15年04月15日 ヒメアオキ 現在でも沢山の赤い果実をつけている。




26.15年04月18日 ヒメアオキ 果実。長さ18mmで長楕円形。




27.15年04月18日 ヒメアオキ 上写真、果皮を取り除いた種子は長さ13mm。縦に1本の切れ込みが入る。下写真は種子の縦断面。




28.13年04月06日 ヒメアオキ 葉芽。葉芽の上には芽鱗痕がある。葉痕は三日月形で維管束3個。




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