能代市風の松原植物調査

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ヒメカンスゲ (姫寒菅)(カヤツリグサ科)多年草。


丘陵〜山地のやや乾いた林縁や林床に生育する。
叢生し、匐枝を伸ばし栄養繁殖する。基部の鞘は紫褐色、しばしば基部の鞘を覆うように古い葉や鞘が繊維状となって残る。

葉は常緑で硬く、幅2〜6mm、前年の葉は濃緑色で、新葉は緑色、上半部の縁は上向きに、下半部の縁は下向きにざらつく。

有花茎は高さ10〜40cm。頂小穂は雄性で、棍棒状、紫褐色、長さ1〜2.5cm。側小穂は雌性、たがいに離れてつき、3〜4個、長さ1〜2.5cm、幅2.5〜3.5mm。苞には明瞭は鞘があり、鞘部は紫褐色を帯び、葉身は小穂よりも短い 。雄花および雌花の鱗片は凹頭で芒がある。

果胞は長さ2.5〜3mm、有毛で、嘴はやや外曲し、口部は凹形。柱頭は3岐する。

花期:4〜6月。北海道〜九州。



01.14年04月09日 ヒメカンスゲ 個体AとBの個体の株です。直立又は斜上して有花茎は葉に埋もれている感じです。




02.14年04月09日 ヒメカンスゲ 採取した固体、葉は叢生する。




03.14年04月09日 ヒメカンスゲ 根は下に15cmも伸びて人の手では抜けない。→は、地下茎で伸び群落を作っている。




04.14年04月09日 ヒメカンスゲ 基部の鞘は紫褐色の葉身を持つ。新葉は緑色。




05.14年04月09日 ヒメカンスゲ 有花茎。




06.14年04月09日 ヒメカンスゲ 茎は無毛。下の写真は茎の断面ですが三角形をしています。 




07.14年04月09日 ヒメカンスゲ 葉は線形で長さ53cmで有花茎よりも長い。




08.14年04月09日 ヒメカンスゲ 葉の表革無毛で、幅6mm。




09.14年04月09日 ヒメカンスゲ 葉の裏側無毛。




10.014年04月09日 ヒメカンスゲ 葉の断面ですがM字形をしています。




11.14年04月09日 ヒメカンスゲ 葉の基部は根元につき白くV字形になっている




12.14年04月09日 ヒメカンスゲ 有花茎の長さは31.5cmで、葉の長さ53cmよりも短い。葉の中にうずくまっているようです。頂小穂1、側小穂3〜4個つく。




13.14年04月10日 ヒメカンスゲ 左写真は、雄性小穂一部で鱗片が規則正しく並び、ヘリは透明。中央写真心は雄生小穂の花軸を縦に切断した断面を見たもの。右写真はその雌性小穂の鱗片ですが透けて見えます。1個の鱗片は、長さ6.5mmで倒披針形。




14.14年04月09日 ヒメカンスゲ  雄小穂は棍棒状で、紫褐色。鱗片の芒が目立つ。雄生小穂(頂小穂)は長さ45mm。上から下へ花が咲いていくようです。




15.14年04月09日 ヒメカンスゲ 雄生小穂(頂小穂)の拡大。右写真は1個の雄しべ。長さ13mm。矢印は花糸。上の黄色のものは葯。これに触ると盛んに花粉を飛ばします。




16.14年04月09日 ヒメカンスゲ 雌しべ(側小穂)の長さ20mm。矢印は苞の葉身。これが茎に3〜4個ついています。スケールは左写真のものです。右写真は雌しべの拡大写真です。




17.14年04月09日 ヒメカンスゲ 雌花の長さ2〜3mm程度で花柱は白色で毛がある。




18.14年04月10日 ヒメカンスゲ 矢印は包葉は15mm。




19.14年04月09日 ヒメカンスゲ 花柄は長く無毛。




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