能代市風の松原植物調査

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ヒメクグ (姫莎草) (カヤツリグサ科)多年草。


路傍や畑地などに多い。赤みを帯びた根茎を長く伸ばして増える。

稈は直立し、高さ5〜25cm。葉は柔らかく扁平、幅は2〜3mmの線形でやや平滑。
基部の鞘は褐色または赤褐色を帯びる。茎の先に長い葉状の苞が2〜3個ありその間に緑色の小穂が集まった球状で無柄の花序を1個、時に2〜3個つけ、花序径5〜12mm。
密に多数の小穂をつける。苞葉の葉身は3枚前後つき、葉状で長い。

小穂は長さ3.5〜4mm、長楕円形、完熟すると基部から脱落する。小穂は4個の鱗片からなり、上方の2個が大きく、下方の2個は小さく、上から2番目の鱗片に両性花がつき結実する。下方の2個の鱗片は苞葉と前葉に相当する。鱗片は卵形で尖り先端はわずかに反曲し、膜質、淡緑色で細脈がある。鱗片の竜骨は平滑で先端は反曲しない。

そう果は広倒卵形で長さは鱗片の約1/2。花柱はそう果とほぼ同長。柱頭は2個。

花期は7〜10月。北海道〜九州。



01.14年08月13日 ヒメクグ あまりに群生しておりどれがヒメクグよく分からないような感じです。




02.14年08月13日 ヒメクグ 採取した固体は丈28cmで、茎は真っ直ぐ伸びる。




03.14年08月13日 ヒメクグ 根は長さ5cm程度で根茎で増殖する。




04.14年08月13日 ヒメクグ 茎は無毛で、茎の断面は稜がありいびつな形をしている。




05.03.14年08月13日 ヒメクグ 基部葉鞘は茶色。




06.14年08月13日 ヒメクグ 葉鞘口部半完筒型。右写真は開いた葉舌ですが特に変わったところはありません。葉耳、葉鞘は無毛。




07.14年08月13日 ヒメクグ 花茎につく葉は花序につく葉の包葉だけのようです。




08.14年08月13日 ヒメクグ 包葉は3個つくのが普通。




09.14年08月13日 ヒメクグ 葉の表側無毛。




10.14年08月13日 ヒメクグ 包葉の裏側無毛で、幅1mm、長さ2〜6cm。




11.14年08月13日 ヒメクグ 沢山の小花をつけた花序で径は7mmの固体。中は花序の裏側。下は横から見た花序。




12.14年08月13日 ヒメクグ 小花の長さ3.5mm。A=鱗片。




13.14年08月13日 ヒメクグ 刮ハ1個に1個の種子。果実は凸レンズ形で広倒卵形。果体の2.5倍もある長い花柱が後まで残っている。長さ1mm。




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