能代市風の松原植物調査

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ヒメヤシャブシ(姫叉五倍子) (カバノキ科)落葉小高木。雌雄同株。


山地に生える。多雪地のやせた土地や崩壊地に多い。よく分枝し、高さ2〜7mになる。
樹皮は黒褐色。なめらかで、横長または丸い皮目が多い。枝は暗灰褐色〜暗赤褐色。縦長の小さい皮目があり、若い時は毛が生える。

冬芽は長さ6〜12mmの紡錘形。芽鱗は赤褐色で光沢があり、3〜4個。葉痕は三角形。

葉は互生。葉身は長さ5〜10cm、幅2〜4cmの狭卵状披針形。先端は細長くとがり、基部は丸い。縁には細かい重鋸歯がある。側脈は20〜26対あり、表面でへこみ、裏面に隆起する。表面は無毛。裏面の脈上に伏毛がある。

葉の展開と同時に開花する。雄花序は無柄で長さ4〜6cm、枝先に1〜3個垂れ下がる
おしべ4。雌花序は雄花序より下方に3〜6個ずつつく。雌花序には柄がある。
楕円長形の総状花序上向きにつく、雌花包鱗内2個、各々花柱2。

果実は堅果。果穂は長さ1.5〜2cmの楕円形で、垂れ下がる。10〜11月に成熟する。果鱗は長さ4〜4.5mmの扇形で黒褐色。堅果は長さ2〜3mmの長楕円形で、頂部に花柱が残り、両側に翼がある。翼の幅は果実本体とほぼ同じ。

花期は3〜5月。北海道〜四国の丘陵。



01.11年05月10日 ヒメヤシャブシ クロマツノ林内に生育。新芽も出てきている。




02.11年05月11日 ヒメヤシャブシ 樹皮は黒褐色で,横長の皮目が目立ち多い。




03.16年02月21日 ヒメヤシャブシ 枝は薄茶色で点状の皮目がある。




04.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉は互生。この時期葉腋から芽を出しており、葉腋のところで枝がクネクネ曲がります。葉身は長さ5〜10cm、幅2〜4cmの狭卵状披針形。




05.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉の表側に毛がある。




06.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉の縁には細かい重鋸歯ががある。




07.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉先は細く尖る。




08.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉の基部は、文献では丸いとありますが、丸いものから楔状。葉柄は長さ5mm位で毛がある。




09.12年09月25日 ヒメヤシャブシ 葉の裏面には伏毛がある。




10.11年05月10日 ヒメヤシャブシ 雄花序。長いので14cmある。




11.11年05月10日 ヒメヤシャブシ 雄しべの付け根の包葉。写真下、雄しべの葯が曲がって見える。




12.12年04月24日 ヒメヤシャブシ 雄花の横に切断した断面です。雄しべの基部に淡緑色の花被が見える。写真下は一個の雄しべ。おしべ4。




13.11年05月11日 ヒメヤシャブシ 写真上、楕円長形の総状花序を上向きにつけ、雌花包鱗内2個、各々花柱2。若い花穂。写真下、雌花花柄に毛がある。




14.11年05月10日 ヒメヤシャブシ 写真上球果。球果の周囲に赤い点々があるがこれが種子です。写真下、今の時期堅果は枯れたように見えますが、まだ中に種子が沢山残っていました。果穂は,堅果が落ちた後も長く枝に残る。果鱗は長さ4〜4.5mm堅果は長さ2〜3mm。




15.11年05月10日 ヒメヤシャブシ 翼は幅約1mm。種子ですが翼がある。イカに似ている。




16.16年02月21日 ヒメヤシャブシ 冬芽は長さ8mmで紡錘型。芽鱗は赤褐色で光沢があり3〜4個。




17.16年02月21日 ヒメヤシャブシ 葉痕は3角形で維管束3個。




18.11年05月10日 ヒメヤシャブシ 比較です。いかにヒメヤシャブシ堅果長さ15ミリ位のたいして、オオバヤシャブシは25〜30ミリ位ある。雄しべは圧倒的にヒメヤシャブシが長いが、太さは倍も違います。




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