能代市風の松原植物調査

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:ヒロハゴマギ(広葉胡麻木) (スイカズラ科)落葉小高木。


落葉樹林に生える。ゴマギの変種。積雪の多い日本海型気候に支配される地域に分布する。高さ2mほどになる。群生することが多い。枝や葉を傷つけるとゴマのにおいがする。

冬芽の頂芽は長さ1.5〜2cmで先がとがる。側芽は5〜8mm。芽鱗は2対あり、外側の芽鱗は無毛で早く脱落する。

葉は対生。ゴマギより大きく、葉身は長さ10〜19cm、幅4〜11cmの倒卵形〜広倒卵形。とくに徒長枝では長さ20cm、幅約14cm以上にもなる。鋸歯は鋭い。側脈は8〜12対ある。

花序は直径10〜16cmとゴマギより大きい。花冠は高坏状で、上部は深く5裂して平開する。
雄しべは5個、花冠から突きでる。雌しべは1個、花柱はごく短い。萼はごく小さな杯状で、上部はわずかに5裂する。苞は長さ1〜3mmの卵状披針形。

果実は核果。長さ8〜10mmの楕円形で、8月頃赤くなり9〜10月に黒く熟す。深い縦溝が1個ある。

花期は5月下旬〜6月。本州(東北地方と日本海側)の標高30〜1400m。



01.10年05月28日 ヒロハゴマギ 林下の日当たりの悪いところで生育。意外と多くある木です。




02.08年01月04日 ヒロハゴマギ 樹皮はひび割れたり、剥がれたりしており、点々と赤褐色の皮目が目立つ。




03.09年06月01日 ヒロハゴマギ 葉は対生。




04.09年05月15日 ヒロハゴマギ 葉は倒卵形〜広倒卵形でゴマギより広くて大きい。葉身は長さ10〜19cm、幅4〜11cm。葉の表裏の脈上有毛。葉の3分の2上に不揃いな鋸歯がある。3分の1は無鋸歯がありません。葉先は鋸歯状に尖る。葉の基部は広いくさび形。柄は長さ2cmで無毛。




05.10年05月28日 ヒロハゴマギ 花序は直径10〜16cmとゴマギより大きい。花冠は高坏状につける。ちいさな花を多数つける。





06.09年05月15日 ヒロハゴマギ 上部は深く5裂して平開する。




07.09年05月15日 ヒロハゴマギ A=雌しべは1個、花柱はごく短い。雌しべの柱頭はハート形に見える。B=雄しべは5個、花冠から突きでる。D=花弁は5裂。




08.09年08月06日 ヒロハゴマギ 果実はまだ赤く黒く熟してはい。




09.11年08月12日 ヒロハゴマギ 果実を半分に割ってみました。中に1個の種子が入っています。写真下、種子深い縦溝が1個ある。




10.08年11月24日 ヒロハゴマキ 頂芽は長さ1.5〜2cm。先は尖る。芽鱗は2対あり、外側の芽鱗はしわがあり無毛。内側の芽鱗は有毛で小さく、早く脱落する。




11.08年01月04日 ヒロハゴマギ 側芽。側芽は5〜8mm。




12.09年12月29日 ヒロハゴマギ 葉痕です。葉痕はお猿さんにそっくり。




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