能代市風の松原植物調査

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ホソバナライシダ(細葉奈良井羊歯) (オシダ科))夏緑性。


低山〜山地の林床や林縁に生育する夏緑性シダ。根茎は長く横走し、径3〜7mm、まばらに鱗片をつける。

葉柄はわら色か、一部赤褐色を帯びる程度で、半透明〜淡褐色の膜質の鱗片をやや密につけ、葉身とほぼ同長。

葉身は5角形状、4回羽状中裂〜全裂し、鋭頭、基部は切形、長さ50cm、幅約35cmだが、大きさには変異がある。

葉質は薄い草質、葉面は表裏とも単細胞のとがった毛をつける。中軸の鱗片は淡褐色で、広披針形、全縁。小羽軸裏面の鱗片は多く、卵形〜狭卵形、幅0.4〜0.6mm、袋状にふくらむ。

小羽軸表面無毛か、毛があってもわずか。小羽片は3角状で鋭尖頭。2次小羽片の裂片は深く切れ込み、鋸歯がある。ソーラスは裂片の切れ込み近くにつき、葉脈に背生する。苞膜は腎円形で、無毛、径1mm以下。

参考文献:関西の花。



01.12年08月11日 ホソバナライシダ 林床や林縁に生育。




02.12年08月11日 ホソバナライシダ 採取した個体の丈は83cm柄部43cm、葉身40cm。




03.12年08月11日 ホソバナライシダ 葉柄には多くの鱗片が圧着気味につく。




04.12年08月11日 ホソバナライシダ  葉身は5角形状、4回羽状中裂〜全裂し、鋭頭、基部は切形、大きさには変異がある。葉質は薄い草質。小羽片の先はしだいに狭くなる。




05.12年08月11日 ホソバナライシダ 羽片の表裏。




06.12年08月11日 ホソバナライシダ 小羽片は3角状で鋭尖頭。




07.12年08月11日 ホソバナライシダ 2次小羽片の裂片は深く切れ込み、鋸歯がある。裂片の表に毛が散生。裏側有毛。長さ8mmで、短い柄がある。卵形。




08.12年08月11日 ホソバナライシダ ソーラスは裂片の切れ込み近くにつき、葉脈に背生する。苞膜は腎円形で、無毛、径1mm以下。





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