能代市風の松原植物調査

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クロマツ(黒松)(マツ科)常緑高木。

日当たりのよい海岸の砂浜や岩上などに生える。砂浜に続く海岸に多い。潮風に対する抵抗性が強い。

高さ25m、直径1.5mに達する。若いうちは円錐形、大きくなると樹冠が広がり、傘形になる。

樹皮は灰黒色。亀甲状に深く割れる。若い枝は黄褐色。

葉は2葉性。長さ10〜15cm、横断面は半円形で幅1.5〜2mm。あまり光沢のない緑色で、先端はとがり、にぎると痛い。葉は枝に3年ほどつき、のちに落ちる。

雌雄同株。雄花は新枝の基部に多数つき、長さ1.5〜2cmの楕円形。雌花は新枝の先端に2個ほどつくつく。

果実は球果。長さ4〜6cmの卵形で褐色。開花後2年かかって熟す。種鱗はくさび形。種子は長さ5〜6mm、長さ1.5cmほどの翼があり、風にとばされる。古い球果はしばらく枝に残る。

花期は5月頃。本州〜九州。



01.08年10月15日 クロマツ 若年林のクロマツです。日当たりがいので活き々としている。




02.15年02月25日 クロマツ 樹皮は灰黒色。亀甲状に深く割れる。




03.08年10月15日 クロマツ 針葉と、生長してきた松ぼっくり。




04.09年06月22日 クロマツ 新しいクロマツの新しく出てきた葉。





05.11年05月12日 クロマツ 葉は非常に長くこの個体は11.5cmでよじれている。




06.11年05月12日 クロマツ 葉には点線状の白い点線状の気孔帯がある。




07.11年05月12日 クロマツ 葉の先端は鋭く尖り触ると痛いぐらいである。




08.11年05月12日 クロマツ 葉柄部は苞葉で2個の葉を包む。




09.11年05月12日 クロマツ 赤印鱗片葉が1本の松葉を形作っている。





10.11年05月12日 クロマツ 葉を取った後の葉痕です。葉の基部が食い込んでついていて、凹む。




11.10年05月18日 クロマツ 雌花。横と真上から。




12.10年05月18日 クロマツ 雌花。球果の種鱗の部分がひだ状になってハッキリ解る。





13.11年05月29日 クロマツ 雌花序を縦に切断。




14.11年05月29日 クロマツ 雌花序を縦に半分に切断してみました。




15.11年05月12日 クロマツ 雄花。沢山の雄花をつけています。




16.11年05月29日 クロマツ 雄花序は花粉を出し尽くした後です。




17.11年05月29日 クロマツ 雌花序を縦に切断したものです。花粉を出してしまったので空洞が目立ちます。




18.11年05月29日 クロマツ 雄しべを横に切断した断面。




19.11年05月12日 クロマツ 若い昨年の球果と思われますが、一つ一つの傘に棘があります。これはリキダマツと同じですが、クロマツの場合退化してなくなるようです。




20.11年05月12日 クロマツ 冬芽。冬芽を半分に切断してみた。




21.15年03月10日 クロマツ まだ開かない球果を拾ってきて放置しておいたら種鱗が開いて沢山の翼果を出していた。写真は僅か一部。




22.15年03月10日 クロマツ 翼果は長さ18mm幅6mmの固体でした。




23.15年03月10日 クロマツ 翼果に包まれている種子。右は翼果を取り除いた種子です。種子はこの時期焦茶色で卵形で長さ5mm幅3mmの固体。



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