能代市風の松原植物調査

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メヤブマオ(雌薮苧麻) (イラクサ科) 多年草。

山地や道端に生える。茎は叢生し、高さ1m内外、鈍稜があり、短毛を密生する。
葉は対生し、広卵形、または扁円形、長さ10〜20cm、幅12?18cm、先は多く3尖裂し、尾状となり、縁は鋸歯から上に向かって大欠刻となり、時に欠刻に鋸歯がつく。基部は切形。
質はやや薄く、両面に短毛がやや多い。葉柄は葉身とほぼ同長。
雌雄同株。茎の下部に雄花序を上部に雌花序をつける。生育のよいものでは下部から円錐花序がでるが、上部は穂状である。
雄花は球状に集り、4花被片と4雄しべがある。
雌花の球状の集りはやや離生し、花被筒に包まれた果実は倒卵形または広倒卵形、縁に翼があり、全体に毛があるが、上部の毛が長い。花柱は長さ1.5mm。
花期は8?9月。
北海道?九州。


参考:アカソやヤブマオの仲間は雌雄同株だが雄花序をつけず、雌花序だけつける固体も多い。殆どが無性生殖を行い、両性生殖をするものは少ない。この仲間は葉の形や毛の量、鋸歯の形などが区別点になっているが、非常に変化が多く区別は難しい。無性生殖をすると固体の形質がそのまま次の代に伝えられやすく、いろいろな形ができやすくなるからである。



01.13年08月30日 メヤブマオ 日陰地の湿った所に生育。




02.13年08月30日 メヤブマオ 茎は叢生し、高さ1m内外。




03.13年08月30日 メヤブマオ 採取してみた1本の固体は丈1.3mで、茎は殆ど直立し、葉は茎の中間付近から出て枝はない。




04.13年08月30日 メヤブマオ 根は太く引き抜けない。根は根茎で横に這う。




05.13年08月30日 メヤブマオ 茎は緑色で節があり無毛。挿入写真は茎の断面ほぼ円形で芯に髄が詰まっている。




06.13年08月30日 メヤブマオ 葉は対生し、広卵形、または扁円形、先は多く3尖裂。




07.13年08月30日 メヤブマオ 葉の変異ですが、左側から右側に向かって下から上側に向かってつく葉です。写真下は標準的な葉の表裏です。柄は長いもので11cm。




08.13年08月30日 メヤブマオ 葉の表側逆棘のような短毛がある。葉の裏側脈状に棘のような毛がある。




09.13年08月30日 メヤブマオ 尾状に尖る。




10.13年08月30日 メヤブマオ I縁は鋸歯から上に向かって大欠刻となり、時に欠刻に鋸歯がつく。




11.13年08月30日 メヤブマオ 歯の基部は切形。




12.13年08月30日 メヤブマオ 葉柄は葉身とほぼ同長。赤褐色で伏毛がある。




13.13年08月30日 メヤブマオ 茎の下部に雄花序を上部に雌花序をつける。生育のよいものでは下部から円錐花序がでるが、上部は穂状である。




14.13年08月30日 メヤブマオ 雌花の球状の集りはやや離生し、花被筒に包まれた果実は倒卵形または広倒卵形、縁に翼があり、全体に毛があるが、上部の毛が長い。




15.13年08月30日 メヤブマオ 花序の1個の集団を横に切断したもの。右は縦に切断したもの。




16.13年08月30日 メヤブマオ 雌花と思われれます。子房は0.5mm程度で花柱は2mmで、花柱に棘のようなものが見られる。





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