能代市風の松原植物調査

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ミヤマカンスゲ(深山寒菅) (カヤツリグサ科)常緑多年草。

林床や林縁に多い。大きな株をつくり、匍匐枝はない。時に伸張した根茎が数年分残り放射状に株がつながっていることありこれが匐枝と五回されることがある。
稈は高さ20〜40cm、平滑。
葉は稈より長く、幅5〜7mm、ゆるいM字形。基部の鞘は長さ3〜7cm、赤紫色。小穂は10〜20cmの範囲に4〜5個つく。
長さ約3cm、苞の葉身は刺状、長さ0.3〜1.5cm。頂小穂は雄性で長さ3〜4.5cm、線柱形、柄は長さ1〜4cm。
雄鱗片は長さ7〜8mm、赤褐色、光沢があり、鋭頭または短い芒がある。
側小穂は雌性で線柱形、長さ1〜3cm、下のものは離れてつきやすく、柄は長さ1〜5cmとなるが最上のものは柄を持たないことがある。
雌花は5〜10列、雌燐片は倒卵形、長さ2.8〜3.3mm、中肋はわずかに隆起し、蒼白色、光沢があり、鋭頭。
果胞は長楕円形、長さ3.8〜4.1mm、幅0.9〜1.1mm、稜間に7〜9脈あり、疎らに短毛があり、嘴は長さ0.9〜1.1mm、口部は2小歯。
そう果は密に果胞に包まれ長楕円形、長さ2〜2.3mm、幅0.8〜1mm、鈍3稜形、褐色〜橙褐色で光沢があり、頂部に盤状付属体を持ち花柱基部に接続する。柱頭は3。
花期は5〜7月。
北海道〜九州。



01.14年05月12日 ミヤマスゲ 大きな株をつくり、匍匐枝はない。時に伸張した根茎が数年分残り放射状に株がつながっていることありこれが匐枝と五回されることがある。




02.14年05月12日  ミヤマスゲ 採取した固体は丈40cm。葉の長さ40cmの線形で、周囲の葉が覆い被さっている。




03.14年05月12日  ミヤマスゲ 根は根茎で伸びる。




04.14年05月12日  ミヤマスゲ 基部の鞘は4段階に巻いていて赤褐色。これは自分の感じたものです。




05.14年05月12日  ミヤマスゲ 葉の表側無毛。でもざらつく。幅7mmの個体。




06.14年05月12日  ミヤマスゲ 葉の縁はザラザラ感がある。




07.14年05月12日  ミヤマスゲ 葉の裏側もざらつく。




08.14年05月12日 ミヤマスゲ 葉の断面ですが広いM字形。




09.14年05月12日 ミヤマスゲ 頂小穂は雄しべ、その下に雌小穂が垂れるようにつきこの個体雌小穂4個つく。




10.14年05月12日 ミヤマスゲ 雌蘂は雄しべの下につき3〜4個つく。雌蘂の長さは25mm程度。




11.14年05月12日 ミヤマスゲ 頂小穂は雄小穂は長さ40mmの個体。右側写真は縦に切断したもの。下写真は横に切断した断面です。




12.14年05月12日 ミヤマスゲ 雄しべ花糸は白色で無毛で長さ7mmの個体。葯は4〜5mm。




13.14年05月12日 ミヤマスゲ 雌蘂。下は横に切断した断面。




14.14年05月12日 ミヤマスゲ 雌小穂は3〜4mmで、柱頭がでていないので解りません。矢印は鱗片葉。赤線矢印の竜骨部?(スゲの場合なんと呼ぶか解りませんが)毛があります。





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