能代市風の松原植物調査

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モミジイチゴ
(紅葉苺) (バラ科)落葉低木

雑木林の縁や、日当たりのよい林内に生える落葉低木。
茎はよく分枝して、高さ1m〜2mになります。枝、葉柄ともに無毛で、鋭いトゲが多数生える。
茎の刺はほぼ開出して曲がらず、葉柄や枝の刺は曲がる。
冬芽は長さ5mm〜10mmの紡錘形で、赤みを帯びた芽鱗が5個〜7個ある。
葉身は長さ7〜15cmの卵形又は広卵形で、掌状に3〜5裂する。5裂するものが多い。
葉柄は長い。ただし、葉の形や鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。葉裏は緑色。ナガバモミジイチゴのように中央の裂片は長く突きでない。
短枝先に単生し、経約3cmの白色の5弁花を下向きにつけます。果実葉の下につけ、偽果で、核果が集まった集合果。直径1〜1.5p、6月頃にやや黄色に近い淡いオレンジ色に熟す。
花期: 4月 。
本州(中部地方以北)。


参考:ナガバモミジイチゴ中部地方以西の西日本に、モミジイチゴは中部地方以北の東日本に住み分けている。木曽地方には葉の質が薄く、葉身が卵形〜長卵形で殆ど切れ込まないキソイチゴが分布する。



01.13年05月13日 モミジイチゴ 弓なりになり先が垂れ下がり生育している。藪の中の暗い日陰地で生育。




02.13年05月13日 モミジイチゴ 採取した固体ですが、丈約1m程の個体。根茎から枝分かれして生育。




03.13年05月13日 モミジイチゴ 根は地中を這い根茎から発芽して芽を出して伸び、群生する。




04.12年11月28日 モミジイチゴ 茎は無毛で茎に鋭い棘がある。樹皮はくすんだ緑色又は赤褐色。




05.13年05月13日 モミジイチゴ 葉は互生。




06.12年11月28日 モミジイチゴ 葉身は長さ7〜15cmの卵形又は広卵形で、掌状に3〜5裂する。5裂するものが多い。葉柄は長い。ただし、葉の形や鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。葉の形の変異。左側より下から上側に変化して行く葉。




07.13年05月13日 モミジイチゴ 葉の表裏脈上に毛がある。




08.13年05月13日 モミジイチゴ 葉先尖る。




09.13年05月13日 モミジイチゴ 鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。




10.13年05月13日 モミジイチゴ 葉の基部は切形〜腎形。葉柄の長さ25mmの個体。葉柄は赤褐色で下向きの鋭い棘がある。




11.13年05月13日 モミジイチゴ 葉柄は赤褐色でと下向きの鋭い棘があり、柄のは細い毛がある。




12.13年05月13日 モミジイチゴ 花は下向やや垂れ下がりつく。




13.15年03月31日 モミジイチゴ 短枝先に単生し咲く。花弁5個。




14.15年03月31日 モミジイチゴ 花径25mm。1個の花弁は卵形で長さ18mm程で、白色。萼片5個。




15.15年03月31日 モミジイチゴ 萼片の長さ11mmほどで表裏に毛がある。




16.13年05月13日 モミジイチゴ 上から見た雄しべと雌しべ。真ん中にあるのが雌しべで、雄しべが雌しべを取り囲むようになっています。どちらも本数は解りません。




17.13年05月13日 モミジイチゴ 雌しべ花柱ですが、白色で無毛。長さ4mm程度。雄しべよりも短い。写真下は雄しべ。雄しべ花糸は白色で無毛。先端の葯はやや薄茶色。長さ7mm程度で雌しべよりも長い。




18.13年05月13日 モミジイチゴ 子房の断面です。何かやはり苺の形になってきているようです。




19.14年06月19日 モミジイチゴ 果実がついてきました。




20.14年06月19日 モミジイチゴ 熟してきた果実。果実葉の下につけ、偽果で、核果が集まった集合果です。直径1〜1.5p。




21.14年06月20日 モミジイチゴ 偽果を1個にしてみた。果実は5mmの個体。写真下は果実につく雌しべの名残?。




22.14年06月20日 モミジイチゴ 種子は2mmほどの丸味を帯びた3稜形で表面に網目模様がある。




23.16年01月24日 モミジイチゴ 写真上頂芽。写真下側芽で長さ7〜8mm。長卵形。芽鱗?。




24.16年01月24日 モミジイチゴ 葉痕三日月形で維管束3個。





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