能代市風の松原植物調査

植物名一覧表
科別一覧表
更新履歴
風の松原の成り立ち
風の松原に守られる人々の会 ボランティア活動
ルーペの会観察記録
シダの会観察会
参考図書
登山記録
リンク集



ムラサキサギゴケ
(紫鷺苔)(ゴマノハグサ科) 多年草。

和名は鷺苔で、花の様子と全体が小さいことによる。
湿り気のある水田の畦などによく群生している。
葉は根元に集まり、その間から細長い、横に這う枝を出して地面に広がる。走出枝(匍匐枝と呼ばれ、接地していると各節から発根)の茎葉は短くて丸い。
根元の葉は倒卵形〜楕円形で、縁には不揃いの荒い鋸歯がある。
横に這う枝の葉は対生し、ごく小さい。
根元の葉の間から高さ10〜20cmの花茎を伸ばし、まばらにいくつかの花をつける。
花は長さ1.5〜2p、淡紫色〜紅紫色の唇形。上唇は色が濃く、斜上〜直立して2裂する。
下唇は3裂し、下唇には黄褐色の隆起した斑紋があり、棒状の毛が生える。
茎、萼、花冠に毛や腺毛が生えるが、ほとんどないものもある。雄しべ4個、雌しべ1個。柱頭は上下に2裂し、細毛が生える。
果実は長さ約4oのほぼ球形。種子の両端に玉葱に似た出っ張りがある。
花期:4〜5月。
本州、四国、九州

参考:花が淡紫色のムラサキサギゴケは春にはトキワハゼと間違えやすい。トキエワハゼは1年草で走出枝を出さず、花が夏や秋にも見られる。花冠がやや小さく、上唇があまり立たず、上唇先端の2裂が小さく、下唇がほとんど白色に近い。



01.10年05月06日 ムサキサギゴケ 日当たりのよい草地に群生。




02.12年05月25日 ムラサキサギゴケ すぐ近くで群生している。白花品種で母種と根生していることが多い。両者を区別しない考え方もある。




03.12年05月30科 ムラサキサギゴケ 採取した固体丈は12cmほどの固体。葉は根本に集まってつく。




04.10年06月10日 ムサキサギゴケ 日 サギゴケ 03と同じ。




05.10年05月06日 ムラサキサギゴケ 根本付近から、花茎、茎葉を沢山出す。茎はほとんど無毛と図鑑にありますがこの固体はあります。




06.10年05月06日 ムラサキサギゴケ 匐枝を出して殖えるのが特徴。地表を這い一面に群生する。根張りはある。




07.10年05月06日 ムラサキサギゴケ 葉は根本に集まり長さ4〜7mm、幅1〜1.5cmの倒卵形又は楕円形で翼がある。写真下は葉の変異。




08.10年05月06日 ムラサキサギゴケ 縁には不揃いの荒い鋸歯があり、縁が波を打つし不揃いな鋸歯がある。先端は丸く鋸歯状。柄には明瞭な翼がある。葉柄は白い。




09.12年05月30科 ムラサキサギゴケ 花茎の淡紫色〜紅紫色の色の花をまばらにつける。挿入写真は鼻を裏側から記録。萼片5個。




10.13年05月21日 ムラサキサギゴケ 花冠は紅紫色の唇形で、長さ1.5〜2cm。上唇は2裂、下唇は3裂する。下唇には黄褐色の隆起した斑紋があり、棒状の毛が生える。




11.10年05月06日 ムラサキサギゴケ 下唇は3裂する。下唇には黄褐色の隆起した斑紋があり、棒状の毛が生える挿入写真。花冠は紅紫色の唇形で紋が帯状に2列に並ぶ。




12.13年05月21日 ムラサキサギゴケ 花を縦に半分に開いて見た。花冠は紅紫色の唇形で、長さ1.5〜2cm。上唇は2裂、下唇は3裂する。




13.12年05月30科 ムラサキサギゴケ 雌しべ1個。雄しべ4個。




14.12年05月30科 ムラサキサギゴケ 雄しべ4個花糸と葯も白色で無毛。雌しべ1個で白色で花柱無毛。雄しべより長く突き出る。




15.11年05月17日 雌しべ花柱の先は大きく広がって2裂し、その内側が柱頭になっている。柱頭に触れると上下に分かれていた花柱の先が閉じ、しばらくするとまた開く。これを柱頭運動と呼びトキワハゼなどにも見られる。 雌しべの長さ13mm。




16.13年05月21日 ムラサキサギゴケ 子房を縦に半分に切断。将来の種子が入っていた。




17.13年05月21日 ムラサキサギゴケ 雄しべ4個。




18.13年05月21日 ムラサキサギゴケ 雄しべな長さ6mm。花糸白色で無毛。




19.15年05月30日 萼は鐘形で5裂し径7mm。




20.12年05月30科 ムラサキサギゴケ 1個の萼片は有毛。




21.11年06月14日 ムラサキサギゴケ 種子は円形〜楕円形。両端に玉葱状の突起物があります。




inserted by FC2 system