能代市風の松原植物調査

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ムシトリナデシコ (虫取撫子) (ナデシコ科)1〜2年草。

江戸時代に渡来した。庭に植えたり、切り花用にするが、海岸近くや道ばたに野生化しているものもある。
無毛。高さ30〜50cmで、全体に粉白色を帯びる。茎の上部の節の下から粘液をだし、虫がくっつく。葉は対生で、長さ3〜5cmの卵形〜卵状被針形。
花は直径約1cmで、密に集まって咲く。葉の基部は円いか又は浅く凹み、柄はなくて茎を抱く。花の径は1cm余で、色は紅色、淡紅色、まれに白色もある。
花弁の舷部に2個ずつある披針形の鱗片がよく目立つ。萼は筒型で先に向かって太く、長さ15mmで、10脈があり、先は浅く5裂し、裂片の縁には白い膜状のヒレがつく。
花弁5個で幅の狭い下部(爪部)と幅広い上部(舷部)とに別れ、その境には白色で尖った2鱗片がつく。
雄蕊10個、雌蕊1個で、花柱3個。
果実(さく果)は花托との間に長さ7mmほどの柄があり、熟すと先が6裂する。種子は半円形で扁平で0.8mmほど。菊形の紋がある。
花期5〜6月。
ヨーロッパ原産。



01.09年07月14日 ムシトリナデシコ 海岸近くや道ばたに野生化している。




02.10年09月18日 ムシトリナデシコ 採取した固体は高さ50cmで、全体に粉白色を帯びる。茎は枝分かれをする。花は




03.10年09月18日 ムシトリナデシコ 根は浅く根張りはなし。




04.10年09月18日 ムシトリナデシコ 茎や葉は無毛で白粉色帯びる。




05.09年07月24日 ムシトリナデシコ 葉は対生。柄はなくて茎を抱く。




06.10年09月18日 ムシトリナデシコ 長さ3〜5cmの卵形〜卵状被針形。先端は鋭頭。葉の基部は円いか又は浅く凹む。




07.15年09月20日 ムシトリナデシコ 上部の茎の節間に粘液を出す。今時はネバネバしませんでした。




08.09年07月24日 ムシトリナデシコ 集散花序に紅色の小さな葉を多数開く。




09.15年09月20日 ムシトリナデシコ 写真上は正面からで、花弁5個。写真下は花の裏側で花の径14mmの固体。




10.10年09月18日 ムシトリナデシコ 萼は筒状で5歯があり、多くの脈がある。




11.15年09月20日 ムシトリナデシコ 写真上は、萼は筒型で先に向かって太く、長さ15mmで、10脈があり、先は浅く5裂し、裂片の縁には白い膜状のヒレがつく。写真下は萼を広げて見たもの。




12.15年09月20日 ムシトリナデシコ A=鱗片は1個の萼片に2個つく。Bー雌しべ柱頭は3個。C=雄しべ10庫。D=花弁。花弁は長さ5〜6mm。




13.15年09月20日 ムシトリナデシコ 柱頭に毛があるし、花柱の背にも毛がある。




14.15年09月20日 ムシトリナデシコ 1個の雌しべtで、子房4mmで緑色で無毛。花柱は長さ7mmで3個。毛がある。上段写真は1個の雌しべで長さ6mm。




15.15年09月20日 ムシトリナデシコ 雄しべは10個で子房の下からでる。1個の雄しべは長さ7mmで花糸白色で無毛。




16.15年09月20日 ムシトリナデシコ 写真上は子房の横断面ですが整然と並んだ種子が入っている。写真下は子房を縦に切断したもので、種子がこぼれている。




17.11年08月02日 ムシトリナデシコ 果実は刮ハで花柱の2倍数に分裂する、先が6裂して種子を出す。種子は0.8ミリ程度、半円盤状で側面に放射状の隆起がある。






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