能代市風の松原植物調査


ナガバジャノヒゲ(長葉蛇の髭) (キジカクシ科)常緑多年草。

林床に生える。葉の長さ30〜40cm、幅1.5〜2.5mm。

走出枝は長さ1〜3cmと短く、株立ちとなる。

葉の間に5〜10cmの花穂を形成し、白〜淡紫色の花を咲かせる。花被は6個、おしべは6個。

果皮は薄くて脱落し、種子は露出した状態で成熟し、秋に濃青紫色になる。

花期7月。北海道〜九州。

よく似たジャノヒゲは葉の長さ10〜30cm、幅は2〜3mm。長い走出枝(5〜20cm)を出し、これで群落を形成する。

Mizuaoiの植物記参考。石川参考




01.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 固体A。現在見つかっている固体では一番大きい固体で株状に盛り上がって生育。




02.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 固体B。固体Bは固体Aのすぐ脇にに株を作っている。地下茎でつながっているがどうしてジャノヒゲのように群生しないのか不思議です。




03.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ ジャノヒゲ比較。左オオバジャノヒゲは葉の幅が広くすぐに解る。中央はジャノヒゲで群生背丈が一番低く25cm。右がカブダチジャノヒゲ?で背丈が一番長く40cm。




04.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 採取した固体で丈45cm。葉は根元から出る。.




05.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 根の長さは約20cm。麦門冬がある。




06.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 根茎は太く木質のように硬い。このように横に伸びて何で群生しないのか不思議です。矢印は根茎の断面。




07.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 根茎はこのように伸びて又立ち上がっている。




08.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 麦門冬は楕円形で長さ1cm。下写真は、麦門冬を縦に切断したもの。




09.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 基部鞘は白い。




10.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 写真右Aはナガバジャノヒゲの葉の長さ40cm。写真右Bはジャノヒゲの葉の長さ26cm。




10−2.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 写真右側。今の時期の葉の長さは50cmもある。写真左側は4月26日記録のもので、写真右Aはナガバジャノヒゲの葉の長さ40cm。写真右Bはジャノヒゲの葉の長さ26cm。




11.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 葉の縁に上向きの棘状のものがある。




12.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 葉の表側無毛だが触るとざらつく。白く見えるのがざらつくもの。写真下は葉の断面。




13.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 葉の裏側無毛だがざらつく。




14.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 葉先は尖る。葉の裏側と、縁に棘状の突起がある。




16.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 花は総状につけ花茎の先は曲がり花を下向きにつける。葉の中に隠れて咲いている。




17.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 写真上、葉を分けて見ると全部で3本の花が咲いていたが写真は2本の花。写真下、短い花柄をもった花が2〜3個ずつかたまって付く。




18.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 花茎は12cmの長さで、花茎の先が曲がり垂れて花をつける。




19.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 有花茎の茎は無毛で平たい。写真下は茎の断面。




20.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 写真上は、花径は7mmで、写真下は萼を探したものですが、萼片は解らず。




21.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 花は白色又はやや薄紫色。




22.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ A=花被片。B=雄しべ6個。C=雌しべ1個。雌しべは雄しべよりも長く突き出る。D=子房。




23.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 1個の花被ですが、卵形で長さ3mmの個体。内側、外側とも無毛。




24.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 雌しべの長さ3mm。白色で長い円錐形で無毛。




25.15年08月26日 ナガバジャノヒゲ 1個の雄しべは線形で、長さ2mmで中央が線上に凹む。黄味色。




26.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 果実はコバルトブルー。非常にきれいです。




27.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 果実。左側がジャノヒゲ。右側がカブダチジャノヒゲの果実。直径はほとんど同じ9〜12mm。




28.15年04月23日 ナガバジャノヒゲ 果皮を取り除いた種子。は径8mmで白色。写真下は種子を縦に切断したものです。



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