能代市風の松原植物調査


ナガハシスミレ(長嘴菫)(スミレ科)多年草。

乾き気味の落葉樹林下や林縁で、崩壊地などにも積極的にでてくる。
草丈は10cm程度のものから、立ち上がって20cmほどになるものもある。
葉は長さ2〜5cmで先のとがった心形。色は濃緑色で、やや厚くて光沢がある。越冬した根生葉は黒みを帯びる。
托葉はほかのタチツボスミレの仲間と同様、櫛の歯状に切れ込んでいる(又は羽状に切れ込む)。

花は径1.5cm前後で紅紫色〜淡紫色。唇弁の距は長さ1.5〜2.5cmで紫紅色〜淡紫色。距は単に長いだけでなく、さまざまな方向に曲がっているものが多い。花弁の開き方にも特徴があり、正面から押しつぶされたような感じに展開する。花の中心部には、不明瞭な絞りが入るものが多い。

花期は4〜5月。北海道、本州(島根県以北)、四国の低山。
10年05月01日見た以降翌年からは見えなくなりこの写真だけになりました。


01.10年05月02日 ナガハシスミレ この日記録したら翌日盗掘されてしまいました。





02.10年05月01日 ナガハシスミレ 櫛形の托葉。






03.10年05月01日 ナガハシスミレ 葉は円心形で先は尖りややつやがある。





04.10年05月02日 ナガハシスミレ 葉の表側は無毛。





05.10年05月02日 ナガハシスミレ 基部は深く心形になる。葉柄は無毛。





06.10年05月02日 ナガハシスミレ 葉の先端は尖る。





07.10年05月02日 ナガハシスミレ 葉の縁に鋸歯がある。





08.10年05月02日 ナガハシスミレ 葉の裏側は無毛。





09.10年05月01日 ナガハシスミレ 距が非常に長い。





10.10年05月01日 ナガハシスミレ 花を正面から。柱頭は棒状で側弁は無毛。




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