能代市風の松原植物調査


ナギナタコウジュ(薙刀香?) (シソ科)1年草。

山地や道ばたに生える。全草に軟毛があり、強い香りがする。
茎は高さ30〜60cm。

葉は対生し、長さ3〜9cm、幅1〜4cmの卵形〜狭卵形で、上面にまばらに毛があり、下面に腺点がある。先はとがり、ふちには鋸歯がある。

枝先に花穂をだし、花はそれぞれ扁円形の苞に抱かれて密な穂となり、穂が反り返るのでナギナタと呼ぶ。淡紅紫色の小さな花をつける。花冠は長さ約5mmの唇形で、ふちは細かく裂け、毛が生えているように見える。花の反対側に苞が整然と並び、苞は中心部がもっとも幅広く、ふちには短毛があるが、背面は無毛。雄しべは花冠より僅かに突き出し、下の2本の雄しべの方がやや長い。

花期は9〜10月。北海道〜九州。




01.10年10月06日 ナギナタコウジュ 風の松原内でよく見られましたが最近個体数が減ってきました。




02.10年10月06日 ナギナタコウジュ 茎は横に這い茎から枝が直立し花が咲いている。根は浅く根張りはありません。茎の伸び始めは立ち上がるがやがて匍匐し、地面に付いた部分からは発根して増殖する。




03.10年10月06日 ナギナタコウジュ この写真で葉が対生。




04.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉は卵形から狭卵形。




05.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉の裏側は薄緑色で腺点がある。




06.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉の表側に毛がある。




07.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉の先端は尖る。




08.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉の基部は楔形。




09.10年10月06日 ナギナタコウジュ 縁には粗い鋸歯がある。




10.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉柄に毛がある。赤みを帯びる葉柄もある。




11.10年10月06日 ナギナタコウジュ 葉の裏側には多数の腺点がある。葉脈は裏面に隆起し,脈上には毛がある。




12.10年10月06日 ナギナタコウジュ 茎に毛がある。




13.10年10月06日 ナギナタコウジュ 枝先から花穂を伸ばし,片側に淡紫色の小さな唇形花を多数つける。




14.10年10月06日 ナギナタコウジュ 秋に枝先に咲く花穂が、薙刀のように片面だけに付く様子からナギナタコウジュになった。




15.10年10月06日 ナギナタコウジュ 花穂を裏面から見ると,苞が整然と並んでいるのが分かる。苞は幅が広く,先端がやや尾状に尖る。文献には苞の周辺には毛があるが、背面には毛がほとんど無い。とあるがそこまで気がつかなかった。




16.12年01月17日 ナギナタコウジュ 刮ハ。




17.12年01月17日 ナギナタコウジュ 果実は4分果。分果は長さ約1oの狭卵形、茶色。




inserted by FC2 system