能代市風の松原植物調査

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ナワシロイチゴ(苗代苺) (バラ科)落葉小低木。


日当たりの良いところにふつうに生える。

茎はつる状に延びてはいまわる。茎や枝は軟毛が密生し、下向きの刺がある。

葉は互生。長さ8〜14cmの奇数羽状複葉。ふつう小葉は1対。1年目の茎の葉は大きく、小葉が2対のものもまじる。頂小葉は長さ3〜5cmの菱形状倒卵形。先はまるく、縁には欠刻状の重鋸歯がある。裏面は白い綿毛が密生する。葉柄は長さ3〜5cm。葉柄と葉軸には軟毛と小さな刺がある。托葉は長さ約5mm。

枝先や葉腋に紅紫色の花が上向きにつく。花弁は長さ5〜7mmの倒卵形で紅紫色で直立する。
満開時にも萼だけ開いて花弁は閉じたまま。萼や花軸、花柄には軟毛が密生し、小さな刺がある。

果実は集合果。直径約1.5cmの球形で、6月頃に赤く熟し、食べられる。核は長さ約1.5mm、表面に網状のしわがある。

花期は5〜6月。日本全土。



01.10年08月03日 ナワシロイチゴ 藪の中で幹を伸ばして生育している。




02.10年08月03日 ナワシロイチゴ 茎に棘があり地這をする。




03.10年08月03日 ナワシロイチゴ 枝は直立し、高さ5〜30cmになる。茎と枝には短い軟毛と棘がある。葉は互性。




04.10年08月03日 ナワシロイチゴ 茎に棘がある。




05.10年08月03日 ナワシロイチゴ 枝にも毛があり下向きの棘もある。




06.10年08月03日 ナワシロイチゴ 根は入り組んで地中に深く入って根張りは凄い。




07.10年08月03日 ナワシロイチゴ 葉の形と裏表。奇数羽状複葉。小葉は丸みを帯び,通常3枚つく。頂小葉は,微妙に3裂する。葉柄は,赤みを帯びることがある。小葉は長さ2〜4cmの菱形状倒卵形で先は丸い。




08.10年06月25日 ナワシロイチゴ 葉の表面は無毛。




09.10年06月25日 ナワシロイチゴ 小葉の基部。短い小葉柄があり、葉は通常3枚つく。




10.10年06月25日 ナワシロイチゴ 葉の先は鋸歯状。




11.10年06月25日 ナワシロイチゴ 葉の縁に欠刻状の重鋸歯がある。




12.10年06月25日 ナワシロイチゴ 葉の裏面は白い綿毛に被われている。灰白色。脈上には、やや長い毛が密生している。




13.10年06月25日 ナワシロイチゴ 枝先や葉の脇から集散花序を出し、紅紫色の花を上向きに開く。萼片は5個あり、長さ7〜8ミリの卵状披針形で、両面に短い毛が密生する。花弁は閉じたまま開かないとあるがこの固体は開いている。





14.10年06月25日 ナワシロイチゴ 花弁は長さ6〜 7ミリの倒卵形で直立する。雄しべと雌しべはともに多数。子房の上部に毛がある。




15.10年08月03日 ナワシロイチゴ 核果が多数集まった集合果。花柄は1〜5cmで軟毛と小さな棘がある。




16.10年08月03日 ナワシロイチゴ 果実の裏側の萼片は5個。




17.10年08月03日 ナワシロイチゴ 果実1個の形。中に種子らしきものが入っているのが分かります。




18.10年08月03日 ナワシロイチゴ 種子は長さ約1.5mm、表面に網状のしわがある。




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