能代市風の松原植物調査

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ネナシカズラ(根無葛) (ヒルガオ科)つる生1年生寄生植物。


日当たりのよい山野に生える。長いつるを伸ばして寄主にからみつき、寄生根をだして養分を吸収する。

つるは針金状で黄色または紫褐色を帯びる。葉は長さ2mm以下の鱗片状。

短い花序をだし、白い小さな花を多数つける。花冠は長さ約4mmで、5裂する。雄しべ5個は花冠より短い。花柱は1個、長さ約1.5mmで柱頭は2裂する。

さく果は直径約4mmの卵形で上部の蓋が横に裂け(取れ)種子が地面に落ちる。

花期は8〜10月。日本全土。


01.09年09月14日 ネナシカズラ ミズヒキの茎の途中からでていました。とにかく藪蚊が多くて写真を撮っていられませんでした。それで引き抜いてきました。




02.09年09月02日 ネナシカズラ ミズヒキの茎の途中から寄生して生育していました。ネナシカズラに葉らしきものはありませんでした。ミズヒキは花を出すことはあり無く弱々しく見えました。




03.09年09月02日 ネナシカズラ ミズヒキの茎の途中からでているところです。





04.09年09月02日 ネナシカズラ 左巻きになって伸びています。右巻きもあるのでしょうか。吸盤のような寄生根を宿主に差し込で伸びていくようです。写真下は16年09月24日記録。→Aはクズに絡みついた多くのコブのような突起を出す。これが寄生根です。→Bは絡んで寄生根を出すと、自立して立ち上がってきた自分のツルは枯れてなくなる。




05.16年10月01日 ネナシカズラ この写真はネナシカズラのツルで、このように寄生根がありこれを寄主に差し込んで養分を寄主から頂く仕組みになっている。寄生根が点状に連なっている。写真下はAの拡大記録です。この写真を見ると寄主に差し込んだ痕が解らない。検鏡が必用なようです。




06.16年10月01日 ネナシカズラ 寄生されたクズのツルです。ネナシカズラのツルを無理矢理葉がした物です。寄生根の痕が点状に続く。上写真は大きく記録したもの。下写真は寄生され上のAを大きく記録したものです。




07.09年09月02日 ネナシカズラ 花は多数穂状につき、鐘形で先は5裂する。雄しべ5個で、雌しべ柱頭は2裂する。




08.16年09月24日 ネナシカズラ 果実群生。




09.16年10月01日 ネナシカズラ これだけ果実がついたと言うことは花も沢山咲いていた証拠。花の写真を記録したかった。




10.16年10月01日 ネナシカズラ 写真上は、果実の横断面。写真下は果実の縦断面。




11.14年03月03日 ネナシカズラ  沢山の熟した果実をつけています。Aは果実の上部の蓋のような物がとれ。Bはその中に入っている種子が見える。




12.16年10月01日 ネナシカズラ 上段写真はまだ若い果実。長さ7mm径4mmの鐘形。中段と下段写真写真は熟した果実。Aの中に種子が入っています。Bの突起は柱頭の名残。Cは果実を上から見たものですがこの先が蓋のように落ちて種子を出す仕組み。




13.16年10月01日 ネナシカズラ 種子の変異1。果実の中に入っていた種子。もう種子の段階からツル状で螺旋状に伸びる。種子を取り出すときに多少種子の径は大きくなっている。いろいろな角度から記録。この種子が熟せば凝縮されて最終的には16の写真のような形になるようです。




14.16年10月01日 ネナシカズラ 種子の変異2。ビニールハウスの高温に保存してしておいたらもう熟し始めている。あの螺旋状のものがこのがこの外皮に包まれているとは不思議です。写真14の名残がある。




15.14年03月03日 ネナシカズラ 種子の変異3。最終の形の種子。径1.5〜2.5mmで変形している。男爵イモの形に似ている。種子は果実の中に1個の固体ばかりでした。




16.16年10月01日 ネナシカズラ 種子を縦に切断した断面。写真13の種子が外皮に包まれていた。




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