能代市風の松原植物調査

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ニワゼキショウ(庭石菖) (アヤメ科)多年草。

明治中期に渡来し、各地に広く帰化している。日当たりのよい芝生や道ばたなどに生え、高さ10〜20cmになる。

茎は扁平でごく狭い翼があり微小の歯があり、基部は左右に折れ曲がって茎を抱く。

葉は幅2〜3mm。

茎の先に細い花柄をだし、小さな花を次々に開く。花は直径約1.5cmで、1日でしぼむ。
花被は6個。内側に3個、外側に3個あるのが分かる。内側の3個を内花被片、外側の3個を外花被片という。
外花被は5脈、内花被は3脈をもち花被の基部は黄色。
雄ずい3個、花糸の下半分は合着して袋のようになり黄色の腺毛を密生。雌ずいの先は3裂、子房は下位、球形でまばらな腺毛がある。

さく果は直径約3mmの球形。熟すと下向きになり、3裂して種子を散らす。種子は径0.8mm。

花期は5〜6月。北アメリカ原産。


01.09年06月12日 ニワゼキショウ 芝生の中に群生。




02.09年06月12日 ニワゼキショウ 茎の先に細い花柄をだし、小さな花を次々に開く。花は直径約1.5cmで、1日でしぼむ。




03.09年06月12日 ニワゼキショウ 掘り起こした見た生育状況。根はこれしかありませんが非常強く根張りがあります。高さ10〜20cmになる。




04.09年06月12日 ニワゼキショウ 地表面の生え際ですがシャガと同じような単面葉でしょうか?。




05.09年06月12日 ニワゼキショウ 葉の中央部ですが葉の縁に細かい鋸歯があり、笹と同じ手が切れるようである。




06.09年06月12日 ニワゼキショウ 葉尖る。




07.11年06月13日 ニワゼキショウ 葉の断面。茎は扁平で狭い翼が2個ある。上が表側。下が裏側。粉毛がある。




08.09年06月12日 ニワゼキショウ 紫色の縦筋が3本と5本あり、交互になっている。雄しべは3個で、その先端の葯(花粉の付いているところ)は黄色。花の中心部分は黄色で、その周囲が濃紫の太い帯で縁取られ、花の中心にくっきりと六角形が出来ている。花と果実。




09.09年06月12日 ニワゼキショウ 花は1日でしぼむ。花被片は6個あり同形。よく見ると,内側に3個,外側に3個あるのが分かる。内側の3個を内花被片,外側の3個を外花片。




10.11年06月13日 ニワゼキショウ 雌しべ雌ずいの先は3裂。写真下は花被の基部は黄色。




11.09年06月12日 ニワゼキショウ 果実。花が散った後には、直径3mmほどの球形の実ができ、熟すと三つに裂ける。




12.11年06月13日 ニワゼキショウ 写真上はまだ若い果実。果実を半分にした断面。ミカンのように袋状になっている。写真下は熟した果実で3室になっている。




13.15年07月26日 ニワゼキショウ 種子はいびつであるが、径0.7mm程度で網目状で多数の凹みがある。




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