能代市風の松原植物調査

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ノブキ(野蕗) (キク科)多年草。

山地の木陰や谷間などに生える。高さ50〜80cm。

花の下面は綿毛で覆われて白く、形や質がフキに似ているが地上茎がある。

葉は長い葉柄があり、葉身は三角状腎形で裏面には白い綿毛が密生する。フキの葉にやや似ているが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがつく。

頭花は径5〜8mm、総苞片は1列に並んで5〜7個、小花は白色でまわりに雌花、中心部に両性花があり、周囲に雌性花が並ぶ。雌性花の子房には有柄の腺があり粘液を分泌する。両性花は結実しない。

そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある。

花期は8〜10月。北海道〜四国。



01.09年08月04日 ノブキ 風の松原内ではやはり湿った藪の中で見ることが多いが、この個体は道路上に生育していたノブキ。




02.11年07月29日 ノブキ 真上から見た生育状況。




03.08年09月06日 ノブキ ノブキは枝分かれが多く、葉は互生します。




04.11年08月26日 ノブキ 葉は茎の中央部よりやや下側についている。上部での分枝が激しい。




05.11年08月26日 ノブキ 根張りはほとんどありません。




06.11年08月26日 ノブキ 茎に白い腺毛がある。写真下の茎の断面は、稜があり変形の六角形に見える。




07.11年08月26日 ノブキ 葉腋部。




08.11年08月26日 ノブキ 三角状腎形。葉の表裏。葉柄が長い。




09.11年08月26日 ノブキ 葉の表側主脈状に短毛がある。




10.09年08月04日 ノブキ 葉の縁に粗い鋸歯がある。




11.09年08月04日 ノブキ 葉の基部は耳形で葉柄は狭い翼を持っている。柄は無毛。




12.11年08月26日 ノブキ 葉先は尖る。




13.11年08月26日 ノブキ 葉裏は綿毛が生えて白っぽい。




14.09年09月01日 ノブキ 中心部にB=両性花があり、A=周囲に雌性花が並ぶ。




15.11年08月26日 ノブキ 雌性花の子房には有柄の腺があり粘液を分泌する。雌花柱頭は2裂。




15.11年08月26日 ノブキ 雌性花の子房には有柄の腺があり粘液を分泌する。雌花柱頭は2裂。




16.11年08月26日 ノブキ 両性花の花被は反り返り巻く。雌性花の花被は巻かない。




17.11年08月26日 ノブキ 花柄に線毛がある




18.11年08月26日 ノブキ そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある。




20.11年08月26日 ノブキ 一個の果実。果実には粘液を出す濃紫色の粘腺点がありこれが付着して種子を散布する。写真下は果実を縦に切断。




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