能代市風の松原植物調査

ノミノフスマ （蚤の衾）　（ナデシコ科）1〜2年草。


田畑のあたりに生える。全体に無毛。茎は高さ10〜30cmで、よく枝を分ける。

葉は対生し、長さ1〜2cmの長楕円形で先は鋭くとがり、無柄、両面無毛で緑白色、縁は波状で、淡緑色で中央脈以外の葉脈は細くてはっきりしない。

花は、まばらな集散花序をだし、直径5〜10mmの白い小さな花を開く。萼片5個で狭長楕円形、鋭頭、長さ3〜3.5mm、無毛。花弁5個は、それぞれ基部近くまで深く2裂し、ちょっと見ると十弁花のように見える。雄しべ5〜7個。雌しべ1よりなり柱頭は3花柱。子房は球形。

果実は萼より僅かに長く、熟すと先が6片に裂けて種子を吐く。

和名は小さな葉をノミの夜具及び襖（ふすま=建具）にたとえたもの。

花期は4〜10月。日本全土。



０１．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　背丈25cm位で株状に生育。

０２．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　採取した固体。匍匐枝を出して生育。写真右は小分けにしてみた。

０３．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　根はたったこれだけだが引き抜けなかった。根張は凄い。りがありました。茎は地べたを這い節から根を出して生育。。

０４．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　茎は細いが稜がある。茎の断面は四角形で芯は中空。

０５．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　葉は対生。葉は無柄。

０６．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　葉腋に托葉がある。托葉は1mm程度。

０７．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　葉は上部につく葉ほど大きく下にいくほど小さくなる。葉は長楕円形。長さ8〜18mm。

０７−２．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　葉は長楕円形。表側無毛。葉先尖る。葉の縁全縁。葉の基部円形から楔形。中央脈以外の葉脈は細くてはっきりしない。

０８．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　葉の表側に微細な毛がある。写真下は葉の裏側無毛。

１０．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　花は、まばらな集散花序をだす。（０９は省略）

１１．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　直径5〜10mmの白い小さな花を開く。赤線2個で一個の花弁で、全体で5個の花弁。

１２．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　Ａー花弁5。花弁は、それぞれ基部近くまで深く2裂し、ちょっと見ると十弁花のように見える。Ｂ＝雄しべ5〜7個。Ｃ＝雌しべ1個で3花柱よりなる。Ｄ＝子房は球形。

１３．１４年０４月２８日　ノミノフスマ　花は径8mmの個体。萼片5個で狭長楕円形、鋭頭、長さ3〜3.5mm、無毛。花弁より明らかに短い。無毛。

１４．１１年０５月１６日　ノミノフスマ花柄無毛。

１５．１１年０５月１６日　ノミノフスマ　子房上位で、子房は緑色をしています。無毛です。雄しべ５個で花糸無毛。雌しべは柱頭は３裂。