能代市風の松原植物調査

植物名一覧表
科別一覧表
更新履歴
風の松原の成り立ち
風の松原に守られる人々の会 ボランティア活動
ルーペの会観察記録
シダの会観察会
参考図書
登山記録
リンク集



ヌマトラノオ(沼虎尾) (サクラソウ科)多年草。


湿地に生える。高さ40〜70cm。地下茎を長くのばしてふえ、茎は無毛で、基部は赤みを帯びる。

葉は無毛で互生し、長さ4〜7cm、幅1〜1.5cmの倒披針状長楕円形で、先端は急に細くなってとがる。淡色の腺点がある。

茎の先に総状花序を直立し、白い小さな花を多数つける。小花柄は1〜3mm。花冠はふつう5裂に斜開し、花冠裂片は萼裂片と互生、裂片は倒卵形で円頭気味、白色、径5〜6mm。
雄蕊5個、花冠裂片と対生して、花冠の外に出ない。花柱はオカトラノオのものよりも短く、雄蕊より短い。柱基は朱色、柱頭は短く4岐する。
花柄の基部には線形の苞葉があり、花柄と萼片を合わせた長さとほぼ同長。萼片には黒腺がある。裂片は卵状楕円形で鈍頭、背面には黒点がある。
花冠は5裂し径5〜6mm。雄蕊5個。柱頭4個。

果実は球形で径2〜2.5mm。刮ハには花柱が宿存し、外壁はやや硬く、種子は刮ハ内の肉質に肥厚した胎座にはめ込み状に並ぶ。種子には明瞭な2稜と不明瞭な1稜の計3稜あり、楕円形、長さ0.6mm前後、赤褐色で、表面には格子模様がある。

花期は7〜8月。本州〜九州。



01.09年07月14日 ヌマトラノオ 風の松原内ではここの湿地帯に生息。




02.11年07月22日 ヌマトラノオ 根は多少薄茶色で茎と同様に同じ太さで横に伸び、根張りは相当にあります。




03.09年07月14日 ヌマトラノオ 茎に筋が入っており凹凸がある。円形に見えるが。茎の断面ですが、変形した円形。




04.10年07月25日 ヌマトラノオ=葉は無毛で互生し、長さ4〜7cm、幅1〜1.5cmの倒披針状長楕円形で、先端は急に細くなってとがる。 エチゴトラノオ・オカトラノオ・ヌマトラノオの葉の比較でヌマトラノオの葉が一番小さく鋸歯がない。




05.09年07月14日 ヌマトラノオ 葉の表裏側無毛。腺点がある。




06.09年07月14日 ヌマトラノオ 花穂は直立に立つ。茎の先端に総状花序を直立して伸ばす。オカトラノオのように垂れ下がらないのが特徴。花は基部から咲き上がっていく。




07.09年07月14日 ヌマトラノオ 花茎は無毛。花柄の基部には線形の苞葉があり、花柄と萼片を合わせた長さとほぼ同長。




08.11年07月22日 ヌマトラノオ 花冠裂片は萼裂片と互生、裂片は倒卵形で円頭気味、白色、径5〜6mm。雄蕊5個、花冠裂片と対生して、花冠の外に出ない。花柱はオカトラノオのものよりも短く、雄蕊より短い。




09.11年07月22日 ヌマトラノオ 写真右側が赤い色が(鉢巻としてある)子房のすぐ上にあるのがヌマトラノオ(写真右側)で。花柱中央部あたりにつくのがオカトラノオ(写真左側)。どの固体を調べても写真の通りです。 




10.11年07月22日 ヌマトラノオ 萼片5個で、萼は有毛。黒点がある。




11.11年07月22日 ヌマトラノオ 花柄に毛がある。




12.09年09月15日 ヌマトラノオ 刮ハ。果実として成熟しつつあった。茎や果実が赤味を帯びているのが特徴的。




13.10年12月30日 ヌマトラノオ  果実は刮ハ。刮ハがふくらむにつれて果柄は伸び、熟すころには5〜6mmとなる。




14.11年09月12日 ヌマトラノオ 種子の殻を割ってみたがまだ種子が熟していなく殻がついていますが、種子の凹凸が解ります。




15.10年12月30日 ヌマトラノオ 刮ハ1個に1個の種子が入っている。凸凹があり径06mm。




inserted by FC2 system