能代市風の松原植物調査


アイアスカイノデ(−−) (オシダ科)常緑性。

根茎は短く斜上して塊状。葉柄は葉身よりやや短く、基部に狭披針形、栗色〜暗褐色、全縁の鱗片が密生し、乾燥すれば捻れる。
中軸では全縁で褐色の狭いものが多くなり、最上部では毛状になる鱗片が密生する。
葉身は狭披針形、2回羽状複葉、光沢のある深緑色の硬い草質で、イノデの中ではより細長く葉を伸ばし、立ち上がるように葉を開く。胞子嚢群は小羽片の辺縁寄りにつく。小羽片は全縁的または浅裂的で、のぎ状突起がある。
ソーラスは脈頂生で下半部では辺寄りにでる。葉柄基部の鱗片は密生し、長披針形、広披針形、中央部が黒味を帯びた濃褐色色、栗色的、辺縁にまばらに小突起がある。
鱗片に黒い縞がある。鱗片の色には個体差がある。葉柄鱗片に縞がある。葉軸鱗片は毛状。山麓から山地までの林床で見られる。


01.11年11月11日 アイアスカイノデ 日当たりの悪い湿った所に群生し生育。




02.11年11月11日 アイアスカイノデ 全体の姿。披針形で、長さは葉柄部が40%、葉身部60%。葉身部は下部がやや狭く、中程が広く先端部は細くなって尖る。葉は互生。小羽片は全縁又は浅裂。





03.11年11月11日 アイアスカイノデ 葉柄基部では維管束は3本に見える。





04.11年11月11日 アイアスカイノデ 維管束5個。葉柄は丸い台形。





05.11年11月11日 アイアスカイノデ 基部の鱗片は捻れて下向き。黒い縞模様がある。




06.11年11月11日 アイアスカイノデ 葉柄中程ですが鱗片は葉柄に張り付いているものもある。




07.11年11月11日 アイアスカイノデ 鱗片葉は薄茶色。





08.11年11月11日 アイアスカイノデ 最下羽片がハの字形になっている。




09.11年11月11日 アイアスカイノデ 葉身部の先は羽片から小葉に変わって先が尖っていく。




10.11年11月11日 アイアスカイノデ 羽片の表側の一部。無毛で裏の胞子嚢の陰が見える。




11.11年11月11日 アイアスカイノデ 羽片の裏側の一部。胞子嚢がびっしりとつく。





12.11年11月11日 アイアスカイノデ 小羽片の表側、鋸歯先端に棘状の突起がある。脈が凹む。




13.11年11月11日 アイアスカイノデ 小羽片の裏側。無毛で脈が浮きでる。胞子嚢は下半分では辺寄りにでる。(写真の固体は胞子嚢が中央部)。




14.11年11月11日 アイアスカイノデ 胞子は丸い(胞子嚢を削り胞子を出す)。




15.13年05月04日 アイアスカイノデ 葉が巻いている全体像。





16.13年05月04日 アイアスカイノデ 新しい茎には毛がある。





17.13年05月04日 アイアスカイノデ 鱗片葉は薄い(方眼紙が透けて見える)。鱗片葉は長さ2cmで、幅1.5cmで大きい。




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