能代市風の松原植物調査


アカザ(藜) (スベリヒユ科)1年草。


道端や荒れ地などに生えるシロザの変種。高さ60〜150cmになり、茎は木本状となります。

葉は茎に互生して、長三角状卵形か、ひし形に似た卵形で、葉の縁は波状であり、質は柔らかい。葉は下部のものは三角形、上部のものでは被針形になる。
新葉の時には表面に赤い粉がまぶしたようにつく。葉はシロザより薄いが、大きく、ふちに鋭い歯牙がある。
葉は、カタバミやクローバーのように睡眠運動をする。

花序は短く、枝先の葉の脇に円錐状につき、黄緑色の小さな花を多数つける。萼片は5個で、花弁はない。

花期は9〜10月。日本全土。                                          



01.13年10月05日 アカザ 陽当たりのよい所で生育しており、茎は真っ直ぐに伸び、分枝が激しい。




02.13年10月05日 アカザ 分枝の状態(上から)。




03.13年10月05日 アカザ 全草。丈は1m斜上。葉は互生。




04.13年10月05日 アカザ 根は広がってやや深く入っているが、根張りはない。




05.13年10月05日 アカザ 茎は目立った稜があり無毛で、稜や節部は赤く染まる。




06.14.13年10月05日 アカザ 葉腋部は赤く染まっている。




07.13年10月05日 アカザ 茎の切断面。茎は硬く木質化している。稜があり芯に髄が詰まっている。 




08.13年10月05日 アカザ 葉の変異。下側の葉は三角形で上側の葉には鋸歯がないのもある。




09.13年10月05日 アカザ 表側の葉(写真左)、裏側の葉(写真右)。葉質は薄く今の時期のこのように薄い緑色に変色してくる。菱状卵形〜卵形で上面は光沢を欠く。若い葉は両面とも粉状の毛に被われ淡紅色になる。葉質は薄い。次第に薄い緑色に変色し縁が赤くなる。葉は大きいもので長さ7cm、巾6cm、柄4cm。




10.13年10月05日 アカザ 葉の表側無毛。




11.13年10月05日 アカザ 縁に大小不同の鋸歯がある。




12.13年10月05日 アカザ 基部はくさび形。




13.13年10月05日 アカザ 葉の裏側の柄は緑色。葉柄の表側は赤褐色で、裏側は緑色。




14.13年10月05日 アカザ 葉の裏側は無毛。




15.13年10月05日 アカザ 花序は葉腋から円錐形に出る。




16.13年10月05日 アカザ 1個の花は5角形で径約2mm。




17.13年10月05日 アカザ これが雄性期の花でしょうか?。雄しべらしきものが見えます。




18.13年10月05日 アカザ 花は小さく萼片は5個。中央脈に沿って背面に隆起し緑色で粉状毛が多い。雄蕊らしきものが2個見えます。




19.13年10月10日 アカザ 果実を包む花被。中央に果皮が開いてきて黒い種子が見えてきている。




20.13年10月10日 アカザ 種子の径1mm程度の碁石のような形。黒くて光沢がある。苞果(矢印)は花被が薄皮(子房壁)となり種子を包む。種子が透けて見える。



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