能代市風の松原植物調査


アキカラマツ(秋唐松) (キンポウゲ科)多年草。


山野に普通に生える。茎は70〜150cmになり、茎の上部はよく枝分かれする。

葉は2〜4回3出複葉で互生し、無柄。小葉は円形又は楕円形で先が3裂し長さ1cm。裏面は少し粉白色をおびた緑色で、 托葉があり、複葉の葉軸の1〜2節には小托葉がある。

茎の先に大きな円錐花序を出し、長い雄蕊がよく目立つ。
淡黄白色の小さな花を多数つける。
花は径8ミリほど。花弁はなく、萼は花びら状で3〜4個あり広楕円形で、淡褐紫色で、長さ2〜2.5mmと、雄蕊よりも短く3脈あるり、早く落ちる。
おしべは多数で、雄蕊の花糸は糸のように細く白色で、長さは4.5〜6mmあり、そのうち葯の長さは1.3〜2mmあって淡黄色。
雌しべは2〜4個、花柱が無く、子房に直接、柱頭がつく。

茎葉ともに苦味があり、根は黄色で強い苦味があります。

果実は狭倒卵形。長さ3mm、紡錘形で8稜ある。果柄は1cmほど。

花期は7〜10月。北海道〜九州。



01.10年08月06日 アキカラマツ 風の松原内では数が少ない。




02.10年08月06日 アキカラマツ 茎の上部はよく枝分かれする。葉は互生。茎は緑色で無毛。




03.10年08月06日 アキカラマツ 葉は、2〜4回3出複葉です。




04.10年08月06日 アキカラマツ 小葉は円形又は楕円形で先が3裂。チューリップの花の形のよう。表側(写真左)は無毛。裏側(写真右)は少し粉白色をおびた緑色で無毛で脈が浮きでる。基部円形。




05.10年08月06日 アキカラマツ 花は円錐花序につき、淡黄白色の小さな花を多数つける。




06.10年08月06日 アキカラマツ 雄しべは9個で、葯は花のように見える。雄しべ花糸は糸のように細く白色。雌しべは3個(写真個体)。




07.10年08月06日 アキカラマツ 雄しべ葯が落ちた後。花は径8ミリ。花弁に見えるのは萼片で長さ約4mmで3〜4個つき、花後にすぐ落ちる。




08.11年11月06日 アキカラマツ 痩果は2〜4個ずつつき、種子は長卵形で縦に縞模様の凹凸がある。




10.11年11月06日 アキカラマツ 痩果は2〜4個ずつつく。種子は長卵形で縦に縞模様があり、その縞模様の凹凸がある。



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