能代市風の松原植物調査


アキノノゲシ(秋の野罌粟) (キク科)1〜2年草。


初夏までは草丈はあまり高くならないが、花を咲かせる頃から次第に高くなり、茎は直立して、1.5〜2m程になる。

葉は互生し、長楕円状披針形で長さ10〜25cmあり、逆向きの羽状に分裂する。裂け方は多様。
葉質は軟らかく、基部はハルノノゲシと違い茎を抱かない。茎も葉も無毛で、切ると白い乳液がでる。

淡黄色で約2cmの頭花は円錐花序ににつき、上向きに咲く。昼間咲き、夕方にはしぼむ。
頭花は両生の舌状花のみからなり、舌状花の先端には5歯があるのが特徴。
総包に包まれたつぼみは、総包片の縁は赤紫をおび、特徴がある。
総苞は円柱形で1cm内外。
花の咲いた後、下の方がふくれ上部が狭くなる。

そう果は黒色で、長8ミリほどの冠毛がある。そう果の周囲は薄いひれ状で、風を受けやすくなっていいる。

花期は8−11月。日本全土。



01.08年09月18日 アキノノゲシ 全体日当たりのいいところに一本だけ咲いていた。




02.08年09月18日 アキノノゲシ 葉はカギ状に裂けるが,裂け方は多様。




03.09年08月21日 アキノノゲシ 葉は互生。




04.09年08月19日 アキノノゲシ 葉は互性であり、文献では葉は茎に抱かないとありますが、私には茎に抱いているように見えます。茎は緑色である。




05.10年08月13日 アキノノゲシ 葉はカギ状に裂けるが,裂け方は多様。左側から下部から上部の葉の形ですが、上部の葉は切れ込みがありません。主脈を中心として左右非対称になっている。




06.09年08月20日 アキノノゲシ 葉の表裏。葉はカギ状に裂けるが,裂け方は多様。最も上部は全縁で、次第に切れ込みが多くなる傾向にあるようです。




07.09年08月20日 アキノノゲシ 頭花は淡い黄色で、昼間咲き,夕方にはしぼむ。茎の先で枝分かれし、直径2pほどでごく薄い黄白色〜淡黄色の頭花を多数つけます。




08.09年08月21日 アキノノゲシ 頭花は両生の舌状花のみからなり、舌状花の先端には5歯があるのが特徴。雌しべが成熟し,Y字型に開いている。雌しべの基部には集葯雄しべがある。




09.09年09月28日 アキノノゲシ 総苞片は覆瓦状で、縁が濃紫色。




10.11年09月11日 アキノノゲシ そう果は黒色で、長8ミリほどの冠毛がある。




11.11年09月11日 アキノノゲシ 冠毛をとった痩果は著しく扁平で湾曲しています。長さ3〜4oの長楕円形、黒色、両面に1肋があり、嘴は細くて長い。冠毛は白色、長さ約8o。



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