能代市風の松原植物調査


イシミカワ(石見川・石実皮・石膠) (タデ科)一年生のツル植物。


湖岸など、やや湿り気のある場所によく生育する。

ママコノシリヌグイと同様に、鋭い棘があり、他の植物に引っかかりつつ生長する。両者を比べるとイシミカワの方がより棘が鋭いように思う。長さ2m以上になる。

葉は三角形で長い柄があり、付け根に皿状の托葉ががついて茎を抱く。

花は目立たず、花冠はない。花穂は短く、枝先に丸い皿状の包葉に乗る形でつく。
花は 短穂状に咲き 花弁に見えるのは萼で長さ3ミリほどで5深裂している。
雄しべ8本。雌しべの柱頭は3裂。

果時には萼が藍色の肉質となって果実を包む。果実が稔ると萼がコバルトブルーとなり、よくめだって美しい。

花期は7〜10月。日本全国。



01.09年08月20日 イシミカワ 葉は互生(ごせい)し、きれいな三角形。葉柄にも下向きの刺がびっしりとある。




02.13年09月04日 イシミカワ 蔓に下向きの鋭い棘ある。




03.13年09月04日 イシミカワ 標準的な花形ですが、長さ4cm、巾5cm程度でした。左側表側。右側が裏側です。




04.13年09月04日 イシミカワ 葉の表側は無毛で棘もありません。




05.13年09月04日 イシミカワ 葉の先は鈍頭。




06.13年09月04日 イシミカワ 葉の縁は全縁とありますが、波を打つような感じがします。




07.13年09月04日 イシミカワ 葉の基部は切形。




08.13年09月04日 イシミカワ 葉柄は長くこれにも下向きの鋭い棘がある。




09.13年09月04日 イシミカワ 葉裏の主脈状に棘があります。主脈状を半分に折って見た記録です。




10.13年09月04日 イシミカワ 長い葉柄は葉身下部の下面に楯状(T字形)につく。




11.13年09月04日 イシミカワ サヤ状の托葉はごく短く、上の縁はえんけいに広がって茎を取り囲む。




12.09年08月20日 イシミカワ 花冠 は緑帯びた白色。あまり開かない。




13.10年09月12日 イシミカワ 花はあまり開かない。花は直径3?4ミリほどで、花は短穂状に咲き花弁に見えるのは萼片で5深裂。雄しべ 8本。雌しべの柱頭は3裂ですが、そこまでは記録できませんでした。




14.14年09月19日 イシミカワ 花はあまり開かない。花は直径3?4ミリほどで、花は短穂状に咲き花弁に見えるのは萼片で5深裂。雄しべ 8本。雌しべの柱頭は3裂。花を正面からとやや斜めから。




15.14年09月19日 イシミカワ A=萼片5個。B=雌しべ3裂。雄しべ5〜8個?。D=子房。




16.09年09月23日 イシミカワ いろいろな熟す課程の果実。イシミカワの総果の下の、丸い葉は苞です。つまり、花を守るための鱗片葉の一種である。




17.13年09月04日 イシミカ 果皮の中にある果実は黒色です。




18.13年09月04日 イシミカワ 果皮を取り除いた果実は、径4mm程度で光沢があります。



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