能代市風の松原植物調査


イソスミレ(磯菫) (スミレ科)多年草。


海岸の砂地に生え、種に日本海側に分布。根茎は太く木質化し、時に長さ1mに達することがあり長い。
茎は高さ5〜20cm(40cmに達するものもある)になり、枝を分けて株を作る。

葉は三角状披針形で根生するものと茎につくものがある。葉は内側に強く巻き込む。先は鈍く尖り基部は心形で幅4cm前後で、厚くて光沢があり、縁に低い鋸歯がある。

托葉は櫛の歯状に裂ける。葉の脇から花柄が出て、濃淡様々な紫色の花がつく。

花の径は2〜2.5cmと大輪。花は花弁が幅広く華やかな感じがし波打つものもある。タチツボスミレよりも色が濃く鮮やかで紅紫色〜淡紫色。
萼片は広披針形。花弁は長さ1.3〜1.5cm、側弁は無毛。唇弁の距は白色で長さ5ミリほどである。

スミレ類の中では花が大きく、芳香があるので人気が高い。

花期4月中旬〜5月。北海道石狩〜鳥取県東部。




01.13年05月16日 イソスミレ 高さ15cm程度です。陽当たりのよい道路脇に生育しています。





02.13年05月16日 イソスミレ 地上茎(有茎種)のある菫ですが、そんなに枝分かれはしていません。花茎、」茎葉が直接地中より立ち上がってもいます。




03.13年05月16日 イソスミレ このように根は太く、地中を相当長く走っており全部抜くことはできませんでした。写真のように根茎から又新しい茎が立ち上がって生育しているようです。




04.13年05月16日 イソスミレ 茎は無毛です。茎の断面は2稜があります。




05.13年05月16日 イソスミレ 葉の形の変異ですが腎形です。葉柄は長いもので5cm程度です。




06.13年05月16日 イソスミレ 葉の表側に毛はありません。




07.13年05月16日 イソスミレ 葉の先端は鋸歯状で鈍頭。又は円形。




08.13年05月16日 イソスミレ 葉の縁に鋸歯があります。




09.13年05月16日 イソスミレ 葉の基部は矢じり形〜心形ですが、どちらかというと矢じり形が多い。




10.13年05月16日 イソスミレ 葉柄は無毛。




11.13年05月16日 イソスミレ 葉裏は無毛。




11−2.13年05月16日 イソスミレ 托葉ですが櫛形です。左から最下部から、右側に行くほど上部の托葉になります。




12.13年05月16日 イソスミレ 花を正面からの記録ですが側弁、唇弁に毛がありません。花の巾33mm。高さ25mmでした。上弁2個は反り返ります。下写真は側面から見た花ですが距はやや紫ががっています。距はやや押しつぶされたようになっており偏平です。




13.13年05月16日 イソスミレ 花柄無毛で断面四角形。




14.13年05月16日 イソスミレ 花被片を伸ばして貼り付けて見ましたが、風が強く又花弁がよじれてうまく行きませんでしたがこのような形になっています。中写真は側弁の縞模様と、側弁に毛がありません。下写真は唇弁の縞模様です。又唇弁は無毛です。





15.13年05月16日 イソスミレ 花序の断面ですが、子房に種子が入っている。




15−2.13年05月16日 イソスミレ 萼片5個で、上が表側、下が裏側で形は三角形で無毛です。




16.13年05月16日 イソスミレ 雌しべ柱頭ですがまがってはいません。




17.13年05月16日 イソスミレ 雌しべは白色から薄緑に変化して、柱頭の方が太くなり花柱は無毛で3mm程度です。雌しべ地子房。花柱は無毛で、子房に毛がある。




18.13年05月16日 イソスミレ 矢印が雄しべの距です。下写真は雄しべ5個で雄しべの距がついているのが2個あります。これが合わさっています。1個の雄しべの長さは4mm程度。




19.13年05月16日 イソスミレ 花柄の所につく角のような包葉。




20.13年07月01日 イソスミレ 果実は葉の上に乗らず直立している。これは変わっています。




21.13年07月01日 イソスミレ 種子が少し残っていた。下写真、種子を出した後の殻は下を向くのでしょうか。これはもう枯れて落ちようとしているためか。




22.13年08月24日 イソスミレ 黒褐色で楕円形で長さ2mm程度。



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