能代市風の松原植物調査


イヌドウナ
(犬ドウナ ) (キク科)多年草。

やや湿り気のある樹林の林床、林縁に自生し、群生することが多い。茎の高さは1-2m。

葉は茎に互生し、花茎のつかない茎の中部以下の葉には広い翼をもった葉柄がつき、葉柄は茎を広く抱く。
葉の形は三角状腎形で縁には不ぞろいな鋸歯がある。
葉身は長さ20cm、幅35cmになる。

茎の先に円錐花序状に紫色を帯びた白色の頭花をつける。
総苞は長さ7-8mmの筒状で、総苞片は6-8個。
頭花は8-9個の小花からなり、すべて両性の筒状花。
小花の花冠は5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返る。

春、茎が20-30cmに伸びたものは山菜として食用にされる。

花期は8〜9月。本州(東北,関東)。 



01.13年07月25日 イヌドウナ 風の松原内にこれ1本だけで詐取できず。これが全草です。丈85cm程度でした。




02.13年07月25日 イヌドウナ 上から見た姿です。とにかく葉が大きい。




03.13年07月25日 イヌドウナ 茎は無毛です。茎は空洞になっている。




04.13年07月25日 イヌドウナ 総状花序はこれから花が開くようです。
花の記録を逃してしまいました。




05.13年07月25日 イヌドウナ 葉は茎に抱いています。




06.13年07月25日 イヌドウナ 葉は茎に抱きますが、このような托葉のようなものが一緒についている。




07.13年07月25日 イヌドウナ 葉が茎に抱いている様子。




08.13年07月25日 イヌドウナ この個体の葉の長さは20cm、巾25cmでした。




09.13年07月25日 イヌドウナ 葉の表側刺状の白い毛が疎らにある。




10.13年07月25日 イヌドウナ 葉先は斜めになり尖っています。




11.13年07月25日 イヌドウナ 葉の縁は不揃いな鋸歯があります。




12.13年07月25日 イヌドウナ 葉の基部は切形〜浅い耳形。




13.13年07月25日 イヌドウナ 丙に翼があります。




14.13年07月25日 イヌドウナ 葉の裏側無毛。




15.14年08月12日 イヌドウナ 枝別れした先に花をつける。




16.14年08月12日 イヌドウナ 雌性期の花序。




17.14年08月12日 イヌドウナ 花を真上から見たものです。筒状花は15mmの個体。H=花粉は、いったん筒の中に出てから、花柱に押されて筒先からあふれ出る。下写真は花序を縦に切断したものです。




18.14年08月12日 イヌドウナ 筒状花(管状花)は長さ15mm。A=子房4mm。B=冠毛6mm。C=管状裂片。D=花冠カップ状部。E=葯。F=柱頭。G=花冠管状部。H=花粉をだす所ですがもう終わっている。




19.14年08月12日 イヌドウナ 総苞片を剥いで見たものですが5〜8歯あり無毛です。下写真は内側の記録です。




20.14年08月12日 イヌドウナ 花柄は10mmで毛がある個体。




21.14年10月16日 イヌドウナ 果実。




22.14年10月29日 イヌドウナ 果実に縦溝がある。



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