能代市風の松原植物調査


ウスバサイシン(薄葉細辛) (ウマノスズクサ科)多年草。

山地のやや湿った林下に生える。茎は地を這って、先端から2枚の葉を対生にだす。

葉は冬は枯れ、早春に長い柄を出し2枚の円心形で、先は尖り質は薄い。光沢の無い深緑色。両面脈状に毛がある。葉柄は暗紫色。長さ5〜8cmある。葉の基部は深い心形で表面は艶がない。

花は径1〜1.5cmで葉柄の基部に1個つく萼は広い鐘形。先端は3裂し、三角状広卵形で縁だけ外側に反り返る。

花期は3〜5月。本州、四国、九州。



01.10年05月21日 ウスバサイシン 丸印。




02.11年04月17日 ウスバサイシン 茎(葉柄)は無毛です。




03.11年04月17日 ウスバサイシン 茎の断面です。ハート形をしています。維管束は3個のようです。




04.11年04月17日 ウスバサイシン 上から見た葉の形円心行で、葉の基部は深い心形。先は尖る。




05.11年04月17日 ウスバサイシン 葉は円心行で葉の基部は深い心形で、葉質は薄く、表面はツヤがない。葉脈に毛があるようなんですが記録していませんでした。




06.11年04月17日 ウスバサイシン 葉の裏側はやや紫色がかって無毛です。裏側の葉脈にも毛があるようなんですが記録していませんでした。




07.11年04月17日 ウスバサイシン 花は横向きか下を向いている。




08.11年04月17日 ウスバサイシン 正面から見た花ですが、花弁に見える3個のものは萼片。花弁は退化してみることできません。




09.11年04月17日 ウスバサイシン AとB写真は側面から。C写真は真上から見た花。




11.12年04月27科 ウスバサイシン 外側にある白い葯が雄しべです。右側写真、花弁を取り除いて見た。頂部が雄しべで下のが雄しべ。




12.12年05月16日 ウスバサイシン 頂部の雌しべ花柱6個縦溝がある。下のものは雄しべのようです。




13.12年04月27科 ウスバサイシン ウスバサイシン頭花を縦に切断した断面です。右側にフリーで描いたのが子房です。この液果状の刮ハが熟すと破れて中の種子が出るようです。したがって、胚珠(実)を入れるものが子房だから、複数の実を入れる子房(複合子房)が斜線を入れている部分だと思います。




14.12年05月16日 ウスバサイシン 左写真、子房を半分に切断してみたらまだ熟していない種子が入っていました。中央写真が、これが1個の子房に入っていた種子です。この白いものは種枕(エライオソーム)のようです。 右写真種子ですが熟した種子ですが、焦茶色をして形が一定していません。




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