能代市風の松原植物調査


ウメガサソウ(梅笠草) (イチヤクソウ科)多年草。


乾燥気味の丘陵に生える。草丈は10a〜15aと小ぶり。

葉の質は厚く艶があり輪生状につく。 葉は常緑で長さ2a〜3.5aでつやがある。
葉は長楕円形又は披針形で2、3枚が輪生し、鋸歯がある。葉の先はとがる。

花は直径約1aほどの白色で、中心部が淡紅色に染まる。
合弁花で花冠は深く5つに裂ける。花の後ろには5枚の細長い萼片がある。
雄しべは10本、雌しべは1本である。

開花時には下を向いて(傘の状態)咲き、花は徐々に横向きになり、果実の頃には上向きになり種子を実のらせる。果実は刮ハで、扁球形の種子を実のらせる。

名前の由来は花の形が梅に似て、笠のように下向きに咲くことによる。



01.14年06月22日 ウメガサソウ 松の下の草地に沢山生育しています。




02.14年06月22日 ウメガサソウ よく見ないと解らないぐらい小さく、花を下向きにつける。




03.09年06月23日 ウメガサソウ 常緑多年草。名は花の形が梅に似ていて笠のように下向きに咲くため。やや乾燥した林内に生える。草丈5〜15cm。




04.14年06月22日 ウメガサソウ 丈は15cmで根は根茎で伸び群落を作る。採取した資料。





05.14年06月22日 ウメガサソウ 根は長く横走しており根茎で生育している。




06−1.14年06月22日 ウメガサソウ 茎は木質化しており硬く、背褐色で無毛。断面はやや楕円形。




07.14年06月22日 ウメガサソウ 葉は互生で茎は赤褐色〜やや薄い紫色。




07−2.09年06月23日 ウメガサソウ 葉の質は厚く艶があり輪生状につく。




08.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の変異。葉の左側が下側の葉です右に行くほど上側の葉になります。




09.14年06月22日 ウメガサソウ 標準的な葉の長さは27mm幅9mmの個体。長楕円形でやや薄い革質で表側は光沢は無く、濃い緑色で裏側はやや淡緑色。




10.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の表側無毛で脈状に白い色が入る。




11.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の縁には鋸歯があり、その先端には棘状のものがある。




12.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の先はやや尖る。




13.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の基部は広いくさび形。




14.14年06月22日 ウメガサソウ 基部はくさび形で、葉柄は長さ1cmの個体で無毛でやや薄い紫色。




15.14年06月22日 ウメガサソウ 葉の裏は無毛。脈が浮きで程度ではっきりとはしない。




15−2.14年06月22日 ウメガサソウ これは何でしょうか?。ABCは茎に巻いているものです。包葉でしょうか?。D=葉腋に托葉もあるようです。




16.14年06月22日 ウメガサソウ 花は下向きにつける。




17.09年06月23日 ウメガサソウ 雄しべは10本、雌しべは1本である。




18.14年06月22日 ウメガサソウ 花の径10mmの個体。




19.14年06月22日 ウメガサソウ 1個の花弁の大きさは9mmで卵形で基部はやや薄い紫色。




20.14年06月22日 ウメガサソウ 雌しべを縦に切断したもの。A=雌しべ。B=子房。C=はてなんでしょうか?。




20−2.14年06月22日 ウメガサソウ 雄しべ葯は茶色で円筒形で巻いている。クッキーの感じ。やくの長さは1.5〜2ッmの個体。花糸は短く白色で無毛。




21.09年06月23日 ウメガサソウ 上から見た5枚の萼。




22.14年06月22日 ウメガサソウ 上段写真、萼片5個。中断写真、1萼片ですが、萼片の縁に毛があるように見えました。が、下段写真、毛でなく縁に透明なヒレがある。長さ7mmの個体。




23.14年06月22日 ウメガサソウ 花柄はやや薄い紫色で短毛がある。




24.14年06月22日 ウメガサソウ 果実の径は5mmの個体。最下段の写真は、果実を半分に切断してみたもの。




25.11年10月15日 ウメガサソウ 花後のそう果で下から見たものですが、茶色のところが裂開して種子がか是載って散布される。




26.14年06月22日 ウメガサソウ 果実を半分に切断してみたもの。




27.11年10月15日 ウメガサソウ 種子は非常に小さく糸くずのように見える。



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