能代市風の松原植物調査


エゾイラクサ
( 蝦夷刺草) (イラクサ科)多年草。雌雄異株(ときに同株)である。


山地の林の中や沢沿いの湿地に生える。
草丈は50cm〜180cmで、茎は赤味を帯び、角張っていて、棘状の毛が下向きに生え蟻酸をふくみ、皮膚に折れ込んで痛い。

葉は対生で卵形で、長い柄があり托葉が2個あり合成している。
縁には粗い鋸歯があり、葉も棘状の毛で覆われ、触ると痛い。

原則として茎の上方に雌花穂、下方に雄花穂がつく。葉腋から穂状の花序を出し小さな花を密につける。
花の色は緑色である。緑色の花被片4と雄しべ4個。雌花は小さく花被片4、柱頭はブラシのような毛の集まりからなる。

花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

若芽は山菜として食べることができる。アイヌの人びとは、茎から繊維を取り出して糸をつくり、織物の材料とした。

花期7〜9月。北方領土、北海道、本州の岡山県迄。



01.14年05月12日 エゾイラクサ 日当たりの悪い所で意外と群生しておりました。茎は直立して、葉は十字対生。棘があり触ると痛い。




02.14年05月12日 エゾイラクサ 採取した資料ですが丈1.2mで分枝はいていない。




03.14年05月12日 エゾイラクサ 根は太く横走している。又下の写真のように根茎で伸びている。




04.14年05月12日 エゾイラクサ 茎に棘がある。下写真は茎の断面ですが芯は空洞で、形は丸四角で辺が凹む。




04−2.14年06月11日 エゾイラクサ 刺毛。刺さるとやっかい。




05.14年05月12日 エゾイラクサ 葉の出す葉腋部部に必ずこのような2個の包葉?がある。長さ16mm幅13mm。




06.14年05月12日 エゾイラクサ 左側が下側の葉で右側にいくほど上側の葉になります。葉の長さは7.5〜18cm、幅10〜15cmで柄は長く3〜13cm。下写真は標準的な葉の裏表側。葉の形は心形〜腎形。




07.14年05月12日 エゾイラクサ 葉の表側無毛。




07−2.14年05月12日 エゾイラクサ 葉の先端鋸歯状で尖る。




08.14年05月12日 エゾイラクサ 葉の縁に鋸歯がある。




09.14年05月12日 エゾイラクサ 基部は腎形。




10.14年05月12日 エゾイラクサ 葉柄にまばらに長い毛が散生。




11.14年05月12日 エゾイラクサ 葉裏の記録ですが、左写真は細脈の記録ですが多少は毛がある。右側写真は主脈状の記録ですが刺状の毛がまばらに見られる。




12.14年05月12日 エゾイラクサ Aは合成托葉。Bは托葉で上部につく托葉ほど小さくなる。




12−2.14年06月11日 エゾイラクサ 合成托葉ですが個体差はかなりあると思いますが、この固体の合成托葉は長さ13mmの固体。




13.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉は下側につく托葉は大きく上にいくほど小さくなる。




14.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉表の刺状の毛。




15.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉の葉の先端は鋸歯状で円形。




16.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉の縁に鋸歯があり先端部は葉の鋸歯と違い丸味を帯びる。




17.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉の基部は円形。




18.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉葉柄には毛がある。




19.14年05月12日 エゾイラクサ 托葉の葉の裏に毛がある。




20.14年06月10日 エゾイラクサ 沢山の花を総状につけた。花は葉腋から放射状に斜上につける。




21.14年06月10日 エゾイラクサ これは雄しべです。 花は花弁C=4個のようですが、花弁は膜質か?それともないのか解りません。に見えるが、これが萼片かもしれません。雄しべ4個で、退化した雌しべ1個




22.14年06月10日 エゾイラクサ これは雄花。。中央にあるのが退化した雌しべです。





23.14年06月10日 エゾイラクサ 花の裏側。す。A=雄しべ。B萼片に毛がある。C=花柄にも毛がある。




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