能代市風の松原植物調査


エゾイボタ(蝦夷水蝋) (モクセイ科)落葉低木。


樹形はよく分枝して、高さ1〜3mになる。
標高の高い所に生えたものは樹高が低く盆栽状の樹形になり短枝がよく発達する。

樹皮は灰色。枝は初め短毛がある。

葉は対生。葉身は長さ2〜5cm。幅1〜2cmでの卵状長楕円形で全縁。先は尖り、基部は楔形。質は薄く、光沢は無い。表面は無毛。裏面はほとんど毛がない。葉柄は長さ2〜5ミリ。

新枝の先に狭い円錐花序を出し、白色の花をつける。花冠は長さ6〜7ミリ雄しべは2個。花冠から突き出る。萼片は無毛。

果実は径7〜8ミリの球形。10〜11月に紫黒色に熟す。

冬芽は卵形で先端は尖る。芽鱗は3〜4対。茶褐色に黄緑色や薄茶色が混じる。頂芽は側芽より大きく長さ2〜4ミリ。葉痕は半円形で髄は細い。

類似種との区別は、イボタノキと似ているが、イボタノキは葉の先が尖らず、丸みを帯びる。
ミヤマイボタはイボタノキより標高の高いところに生え、本州中部で標高2000mに近くまで見られる


花期は6〜7月。日本全土。



01.14年06月27日 エゾエボタ 道路端にあり前から調査の対象木で合った。今回シダの会でエゾイボタと同定した。根拠として葉の裏表に毛が無いことである。




02.14年06月27日 エゾイボタ 根元は幹が叢生してでる。




03.14年06月19日 エゾイボタ 樹皮は灰白色で皺があり丸い皮目がある。




03.14年06月19日 エゾいボタ 樹皮は灰白色で皺があり丸い皮目がある。




05.14年06月27日 エゾイボタ 葉は対生。




06.14年06月27日 エゾイボタ 左が下側で右行くほど葉が大きくなります。は卵状長楕円形。葉身1.6〜7.0cm幅1.1〜2.8cmと幅が広い。




07.14年06月27日 エゾイボタ 頂小葉の表裏。




08.14年06月27日 エゾイボタ 葉の表側無毛。




09.14年06月27日 エゾイボタ 葉先は尖る。




10.14年06月27日 エゾイボタ 葉の縁は全縁だが波を打つ感じがする。




11.14年06月27日 エゾイボタ 基部はくさび形。




12.14年06月27日 エゾイボタ 葉柄は無毛で長い物で4mmで、下部の葉はほとんど無いような感じ。




13.14年06月27日 エゾイボタ 葉の裏側無毛。




14.14は重複するので削除。

15.14年06月19日 エゾイボタ 花は総状花序で横にストレートにでる(曲がらない、垂れない)。




16.14年06月19日 エゾイボタ 花をアップしたものです。雄しべは花弁と同等。花弁は多少反り返る。




17.14年06月19日 エゾイボタ 小花の長さは9mmで4弁花で、花筒部は2mm程度の個体。




18.14年06月19日 エゾイボタ 上は花を縦に切断したもので、雄しべ2個雌しべ1個。A=雌しべ(雄しべ花糸と重なっている)。b=雄しべ。c=子房。D=花柄。E=萼片。




19.14年06月19日 エゾイボタ 雌しべの長さ3mmで柱頭は丸くなっている。花柱は白色で無毛。花弁4個で無毛。花柄1mmで無毛。




20.14年06月19日 エゾイボタ 雄しべは2個で花弁につき、花糸の長さは7mmで白色で無毛。葯は薄茶色で長さ2mmの固体。




21.14年06月19日 エゾイボタ 葉腋に芽ある。




22.13年03月06日 エゾイボタ ミヤマイボタ 葉痕は半円形で維管束1個。



inserted by FC2 system