能代市風の松原植物調査


イタチハギ(鼬萩) (マメ科)落葉低木。 

道路の法面の緑化や砂防用に植栽されている。崩壊地や河原などには野生化している。
高さ2?5mになる。

樹皮は灰褐色。

葉は互生。長さ10?30cmの偶数または奇数羽状複葉で、小葉は5?10対ある。
小葉は長楕円形?卵形で全縁。裏面に腺点がある。

枝先に長さ6?20cmの穂状花序を数個伸ばし、長さ約8mmの黒紫色の花を多数つける。
花弁は旗弁のみで、翼弁と竜骨弁は退化している。旗弁は濃紫色。
花糸は紫色で葯は黄色。

果実は豆果。長さ約1cmで、裂開しない。表面には水泡状のいぼがある。

冬芽は卵形で枝に伏生してつく。芽鱗は3?5個。主芽と葉痕の間に副芽がある。

種子は1個、長さ約4mm。

花期は5-6月。北アメリカ原産。



01.13年06月21日 イタチハギ 日当たりのよい道路端に沢山生えており駆除するのやっかいな強い木です。





02.13年06月21日 イタチハギ 樹皮はねずみ色で横型の皮目がある。意外とツルツルしています。本年枝は緑色をしています。





03.13年06月21日 イタチハギ 葉は互生。長さ10〜30cmの偶数または奇数羽状複葉で、小葉は5〜10対ある。小葉は長楕円形〜卵形で全縁。裏面に腺点がある。ニセアカシアとかクララの葉によく似ています。矢印の葉柄基部にも托葉がある。記録漏れ。




04.13年06月21日 イタチハギ 葉柄に毛がある。葉柄の断面は馬蹄形。




05.13年06月21日 イタチハギ 小葉のつけ根に小托葉がある。




06.13年06月21日 イタチハギ 葉の表に白い毛が密生する。




07.13年06月21日 イタチハギ 葉の縁は全縁。




08.13年06月21日 イタチハギ 歯の先端に線状の突起がある。先端は尖るか、鈍頭。




09.13年06月21日 イタチハギ 葉柄基部はくさび形。小葉柄に毛がある長さ3mm程。




10.13年06月21日 イタチハギ 葉の裏側全体に毛がある。裏面に腺点があると図鑑にありましたがこの写真では記録できませんでした。




11.13年06月21日 イタチハギ 黒紫色の花序を沢山つける。




12.13年06月21日 イタチハギ 穂状花序を横に切断した記録ですが、このように円形に沢山の花序を出します。黄色の物は雄しべの葯です。




13.13年06月21日 イタチハギ 1個の花序の長さは8mm程度でした。




14.13年06月21日 イタチハギ 萼片に毛があり、萼片は5個。花柄は2mm程度で白い毛が多少あります。




15.13年06月21日 イタチハギ 花弁は旗弁のみで、翼弁と竜骨弁は退化している。旗弁は濃紫色で、花弁1個です。右側が雌しべ雄しべをを包んでいる旗弁。旗弁はまるで葉巻のような形をしております。左がこの花弁を広げて見たものです。扇形をしております。




16.13年06月21日 イタチハギ 短い雄しべ葯の大きいものが3個で、長い雄しべ、葯の小さいものが7個のようです。雌しべ花柱に上向きの毛があります。花柱と花糸の色は紫色です。雌しべは雄しべよりも短い。




17.13年06月21日 イタチハギ 雌しべ1個で長さ7mm程度です。花柱に上向きの毛がある。子房は緑色で柱頭は橙色です。花柱にオレンジ色の花粉がついています。




18.13年06月21日 イタチハギ 雄しべ長いものは5mm、短いもので4mm程度。花糸は無毛で、上部は紫色で下部は白色。




19.13年12月28日 イタチハギ 豆果が冬でもまだ多く枝に残っている。表面にイボ状の突起は今の時期はありません。




20.13年12月28日 イタチハギ 1個の豆果の長さは10mm程度で、中の種子は光沢があり長楕円形で5mm程度でした。



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