能代市風の松原植物調査


イチイ
(一位、別命オンコ)(イチイ科)常緑針葉高木。雌雄別株(まれに同株)。


深山に生え、大きいものは高さ20m、径2mになる。樹皮はスギとにているが、スギよりもっと赤みが強い赤褐色で、スギよりもっと細かい縦の割れ目が 入っている。

葉は対生で、長さ1.5〜2.5cmの線形で、螺旋状につくか、又は左右に2列に並ぶ。葉は緑深色、線形あるいは皮針形巾0.2cmで細く、樹脂道なし。先端は尖っているが柔らかく触ってもそれほど痛くない。
裏面には2本の気孔帯がはしるが、あまり白くなく、イヌガヤやカヤの様に目立たない。表面の中央部に盛り上がった部分あり、2本のラインがあるように見える。先端は鋭く尖るが、触れてもまったく痛くない。

葉の付け根に花がつく。雄花は淡黄色で9〜10個の雄しべが球状に集まる。
雌花は緑色で、雌花は葉腋に単生。


〜10月に熟すと肉質の赤い仮種皮が種子を覆うが、先端は開いている。

花期:3〜5月。日本全土。




01.10年04月20日 イチイ ここに前に営林署の事務所がありそのときに植樹されたものと思われる。これは雄木です。風の松原内でも最近特に増えてきている木です。





02.11年01月03日 イチイ 樹皮はスギとにているが、スギよりもっと赤みが強い赤褐色で、スギよりもっと細かい縦の割れ目が 入っている。




03.11年01月03日 イチイ 葉は枝に水平に付いているが、葉の基部がねじれて見かけ上、葉が水平についていることがわかる。葉の質は柔らかく、葉の先端は尖っているが痛くはない。




04.11年01月03日 イチイ 枝に2列に葉が付くが、本来は螺着しており、この個体は特にそれが著しいと思います。葉の間がややバラけたり、重なり合うものがあったりし、やや乱れるイメージがある。




05.11年01月03日 イチイ 葉は水平についているように見えるが、この個体は螺旋と言うか、あちこっちから葉が飛び出してついてついている。写真は葉を先端から撮ったものである。




06.11年01月03日 イチイ 葉の裏の気孔帯ですが、葉裏には,2本の気孔帯があるが,際だって白くはない。気孔帯の線がかすれて見える。




07.16年04月06日 イチイ 葉の表面は、光沢がある。葉柄は短くねじれている。葉先は鋭尖。葉の長さ20mm幅3mmの固体。




08.16年04月06日 イチイ 写真上は、葉の表側背が隆起線がある。写真下、穂の裏側に気孔帯がある。




09.16年04月06日 イチイ 葉の断面。上が表側。下が裏側。




10.16年04月06日 イチイ 沢山の雄花をつけた雄木。雄花は葉の下側に着く




11.11年05月18日 イチイ 雄花は前年の葉腋に雄しべが球状に集まって着く。6〜10個集まってつき、径1cmほどの花序を作る。




12.11年05月18日 イチイ 雄花を花柄側から。萼片5個.




13.11年05月18日 イチイ 1個の雄花は5から10個集まって1小花となる。




14.16年04月06日 イチイ 写真上は、雄しべの長さ5mm。写真下は雄しべはもう花粉を出した後でした。




15.16年04月06日 イチイ 雌しべ群。




16.16年04月06日 イチイ 写真上、雌しべ拡大写真。写真下は正面から。花が開きかけている。




17.16年04月06日 イチイ 花の長さ2mm。写真下は雄しべと雌しべの大きさの比較。




18.12年09月29日 イチイ まだ若い果実。




19.12年09月29日 イチイ 赤い果実が稔ってきている。




20.11年12月19日 イチイ 果実花の後肥大して杯状になった花被種に包まれ、秋に種子が熟す頃には仮皮種は紅色になる。仮皮種は甘みがある。種子は有毒。.




21.11年12月19日 イチイ 果実は径8mm程度の固体。




23.11年12月19日 イチイ 種子は長さ5mm程度の卵球形。



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