能代市風の松原植物調査


オオアワガエリ
(大粟返り) (イネ科)多年草。


牧草として栽培され、又広く野生化する。
全体無毛。根茎は短い。地上茎は高さ 50〜100 cmで斜めに立った短い基部から直立し束生する。

葉身は長さ20〜50cm幅3〜9 mm。平で緑色から灰緑色で、ざらつくが無毛で葉鞘は平滑で背は丸い。葉舌は膜質で高さ1〜5mm。

円錐花序は稈頂 に1個ずつつきすこぶる密で隙間がなく、細い円筒形で、普通長さ6〜15cm幅7〜9mmで、白緑色で時に淡紫色をおびる。小穂柄ははなはだ短い。
小穂は1小花からなり、長さ3〜3.5mmで、すこぶる扁平。苞穎は同形同大で、中央脈上とそれに接して計3脈を持ち、背は鋭い竜骨となり、緑色の竜骨部以外は白色膜状。
竜骨上には白色の長毛が1列に並んでまばらに生え、中央脈の先は長さ1〜2mmの硬い芒となってつきでる。

護穎は長さが苞穎の2/3〜3/4で膜質で、5〜7本の弱い脈を持ち、背面には微毛が散らばる。
内頴は護穎とほぼ同長。葯は長さ2mm内外。

果実は長さ2mm内外。果実は護穎と内頴に包まれたまま、苞穎を柄上に残して落ちる。に本全土。

花期6〜8月。ヨーロッパおよびシベリア原産。



01.11年07月18日 オオアワガエリ 風の松原内では海岸近くでよく見られる。




02.11年07月19日 オオアワガエリ 採取した資料ですが丈1.0m。稈 は多少弓なりになっていますが、ほとんど直立する。葉は互生です。




03.11年07月19日 オオアワガエリ 根はこれしかないがないが地被力は非常にあります。




04.11年07月19日 オオアワガエリ 茎は無毛で、葉鞘口部は長いV字型。




05.11年07月19日 オオアワガエリ 茎は楕円形で、芯は中空。





06.11年07月19日 オオアワガエリ 葉の表側無毛。ざらつくが無毛。




07.11年07月19日 オオアワガエリ 葉の縁は全縁。




08.11年07月19日 オオアワガエリ 鼻先は鋭く尖る。




09.11年07月19日 オオアワガエリ 葉の裏側無毛。




11.11年07月19日 オオアワガエリ 葉鞘口部は葉舌の流れにより縁は薄茶色で無毛。




12.11年07月19日 オオアワガエリ 葉舌を開いたものですが、葉舌は膜質で無毛。




13.11年07月18日 オオアワガエリ 円錐花序は稈頂 に1個つく。




14.11年07月18日 オオアワガエリ 花序のですが雄しべの葯が凄い。右写真は葯のですがすでに花粉を出し終わったようです。




15.11年07月18日 オオアワガエリ 花序を縦に切断したものです。




16.11年07月18日 オオアワガエリ 右写真は花序の横断面です。このように円形です。右側の写真は1個の小穂が放射状になっている。




17.11年07月18日 オオアワガエリ 一個の小穂は3.5mm程度です。雄しべ葯と雌しべをつけています。小穂の柄が見えない。




18.11年07月19日 オオアワガエリ 同上。



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