能代市風の松原植物調査


オオアレチノギク
(大荒地野菊) (キク科)2年草。


各地に広く雑草化している。秋に芽生え、冬の間はロゼットで越冬し、高さは1〜2mで、立った軟毛が密生する。

葉は暗緑色。各葉腋に短枝が伸び、短枝上の葉は長さ数cm又はそれ以上になるので、葉の付き方がヒメムカシヨモギより複雑に見える。

根生葉は倒披針形。下部の葉には鋸歯、片側に4〜8個。茎葉は狭披針形。両面に短毛が生える。下面の主脈上には比較的長い毛があるので目立つが、葉全体にある毛は短く、寝ているのであまり目立たない。葉の縁には、一見毛がないように見える点は、アレチノギクやヒメムカシヨモギとのよい区別点である。

頂に多数の頭花を形成する。大きな円錐形の花序を作り、総苞片は幅3〜4mmで、総苞片は外面は多毛で灰緑色で、卵形または短い筒形。
頭花は4〜5ミリで白っぽい緑色をしており、花弁は総苞に包まれて目立たない。1頭花の中心部には灰褐色の筒状花で、回りには灰色の舌状花があり、筒状花の花冠は5裂。舌状花の花冠は2裂で、舌状部は小さくてほとんど総苞内にあって目立たない。

稔ると冠毛を備えた種子が形成され、風で散布される。そう果は長さ約1.5mm。冠毛は長さ4mm。

花期は7〜10月。南アフリカ原産。



01.10年09月12日 オオアレチノギク 風の松原内ではあまり見られない。





02.10年09月12日 オオアレチノギク 引き抜いてみましたが下部で枝分かれしています。この個体は3本です。





03.10年09月12日 オオアレチノギク 根は白くそんなに地中に深くは伸びてはいません。すぐに引き抜けます。





04.10年09月12日 オオアレチノギク 茎に稜があり毛が沢山あります。





05.10年09月12日 オオアレチノギク 茎の断面ですが稜があり、8角形に見ます。茎の長い毛が解る。





06.10年09月12日 オオアレチノギク 葉は互生につき葉腋から花が出ている。





07.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の表裏。茎葉は狭披針形。





08.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の表側表面ですが毛があります。





09.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の基部は毛があり、細いくさび形。





10.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の先は鋭頭。





11.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の縁に鋸歯があり、縁に短い毛がびっしりついています。





12.10年09月12日 オオアレチノギク 葉の裏側ですが、脈が浮きでており、脈状に毛があります。





13.10年09月12日 オオアレチノギク 外側に舌状花と内側に筒状花。





14.10年09月12日 オオアレチノギク 花の縦断面です。A=舌状花。B=管状花。





15.10年09月12日 オオアレチノギク 舌状花。A=花冠へら状部。B=花冠管状カップ。C=花冠管状部。D=冠毛。E=子房に上向きの棘状のものがある。雌しべが記録できませんでした。





16.10年09月12日 オオアレチノギク 総苞片は幅3〜4mmで、総苞片は外面は多毛で灰緑色で、卵形または短い筒形。





17.10年09月12日 オオアレチノギク 花柄にも毛がある。





18.10年09月15日 アレチノギク 冠毛。





19.10年09月15日 アレチノギク そう果は長さ約1.5mm。冠毛は長さ4mm。



どうも間違いかも?。
inserted by FC2 system