能代市風の松原植物調査


オオアマナ
(大甘菜) (ユリ科)多年草。


鱗茎を含んだ土の移動などで、逸出し野生化したものです。オオアマナの鱗茎は小球をよくつけ、繁殖力は旺盛です。
茎から枝(柄)を出し、散房状の総状花序につきます。

初夏に直径 2cm程の白い星型の花が 6-20 輪位つけ、一本の長い花茎には葉が付きません。
花は6弁花、日が出ると開き暗くなると閉じる。
花は白色で外側に暗紫色のすじがあり、花被片は長さ2〜2.5cm程。
雄しべは6本で、花被片より短く、雌しべの花柱は約5ミリで子房とほぼ同じ長さである。
花のあとには葉は枯れ、また翌年芽を出す。

花期は4〜5月。:原産地はヨーロッパ。



01.12年05月26日 オオアマナ 生育姿ですが、周囲の草をどけてみたらこのような姿でした。葉は根元から出て茎に葉はつきません。花茎の先に1個の花をつけます。風の松原内では咲かないときと、沢山咲くときがあるようです。




02.09年05月25日 オオアマナ 採取したものです。丈25cm程度で、葉は茎につかず根元から沢山の葉が出ている。葉は線形。花茎は上部で枝分かれして、茎頂に1個の花をつけます。この個体の枝分かれは3個でした。




03.09年05月25日 オオアマナ 根を見てみると球茎がありそれから鱗茎が伸びている。




04.09年05月25日 オオアマナ 茎は薄緑色で無毛。葉は、線形で長く反転して地面につく。葉の中に白い線が入っています。気孔帯のようなものでしょうか? 




05.12年05月26日 オオアマナ 葉は線形で幅3〜5mmで、葉の表面に白い点状のものが見えるは気孔帯?。無毛。




06.12年05月26日 オオアマナ 葉先は鋭く尖る。




07.12年05月26日 オオアマナ はの裏は凹み、中央に気孔帯のような白っぽいものが見える。




08.12年05月26日 オオアマナ 葉の断面ですが、半円形上で、上が表側で、下側が裏側です。裏側が凹む。




09.09年05月25日 オオアマナ 枝分かれして茎頂に1個の花をつける。20輪位つけるようですが、風の松原内にあるものはせいぜい10輪以内です。




10.09年05月25日 オオアマナ 開いた花と、閉じた状態でもきれいです。





11.09年05月25日 オオアマナ 花は、白色、6個の花弁が内側に3枚、外側に3枚あり外側3枚は萼片が花弁状に変化したもの。




12.12年05月26日 オオアマナ 花弁の外側は緑色が混じります。このように見ると葉のように見える。




13.09年05月25日 オオアマナ 花弁6個です。雄しべ6個。




14.12年05月26日 オオアマナ 白いのが雌しべ柱頭。雌しべは雄しべよりも短い。雄しべ6個。




15.12年05月26日 オオアマナ 雄しべ葯に沢山の花粉がついています。





16.12年05月26日 オオアマナ 花を切断した断面ですが、子房に種子が入っています。葯が開いたのとこれから開こうとしている葯。




17.13年06月10日 オオアマナ 果実。




18.13年06月26日 オオアマナ 種子ですがまだ雌しべ花柱が残っていました。長さ5mm。



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