能代市風の松原植物調査


オオジシバリ(大地縛り) (キク科)多年草。


田のあぜや道端に生え、走出枝を地表に伸ばして繁殖する。

葉質はやわらかく、白っぽい緑色をしている。
葉は倒披針形〜さじ形、葉柄は短い。柄を含め長さ6〜18cm、幅1.5〜3cm。下部が羽状に切れ込むことが多い。まばらに刺状の鋸歯がある。
葉身はときに波状に切れ込むものも見られ変異に富む。基部が次第に狭まり葉柄に続く。

1〜3回ほど枝を分けて、枝先に黄色の舌状花からなる径2.5〜3cmほどの頭花をつける。
総苞は長さ12mmで、小さな外片と、9〜10個の長い内片からなる。
外片は短く、内片の1/3長に満たない。

そう果は長さ7〜8mmで、僅かに扁平し、著しい10個の稜があり、先は嘴状に細長くとがり、冠毛は約7mm。

よく似た花にジシバリがあるが、葉が円形〜楕円形となる。

花期は4〜5月。日本全土。



01.12年06月18日 オオジシバリ 生育姿ですが、全体的に寝ているので弱々しく見える。




02.12年06月18日 オオジシバリ 採取した個体ですがこのように走出枝を伸ばして生育していました。




03.12年06月18日 オオジシバリ 根ですが浅く根張りはありません。




04.12年06月18日 オオジシバリ 枝分かれの状態。




05.12年06月18日 オオジシバリ 茎は無毛。




06.12年06月18日 オオジシバリ 茎の断面は5角形に見える。




07.12年06月18日 オオジシバリ 葉質はやわらかく、白っぽい緑色をしている。葉は倒披針形〜さじ形、葉柄は短い。柄を含め長さ6〜18cm幅1.5〜3cm。




08.12年06月18日 オオジシバリ 葉の表側無毛。




09.12年06月18日 オオジシバリ この個体の葉の縁は波状の鋸歯がある。




10.12年06月18日 オオジシバリ 葉の先端は凹む。




11.12年06月18日 オオジシバリ 基部は楔形で柄は流れるようにつく。




12.12年06月18日 オオジシバリ 葉の裏側無毛。




13.12年06月18日 オオジシバリ 若い頭花は11ッm程度長さと、総苞。




14.12年06月18日 オオジシバリ 花は径25mm程度。




15.12年06月18日 オオジシバリ 花を横から記録。総苞内片が長く見える。




16.12年06月18日 オオジシバリ きれいに柱頭がカールしている。




17.12年06月18日 オオジシバリ 雄しべから花粉が沢山出ているのが解ります。




18.12年06月18日 オオジシバリ 花を裏側から記録したものですが、径25mmで、総苞内片10個でした。




19.12年06月18日 オオジシバリ 白い冠毛。




20.12年06月18日 オオジシバリ 舌状花ですが果実が見あたりません。爪の後が黒くなっています。



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