能代市風の松原植物調査


オオカメノキ=ムシカリ(大亀の木) (スイカズラ科)落葉小高木


樹皮は暗灰褐色。よく分枝して茂り、高さ6mほどになる。若い枝は褐色で、後紫褐色で、しばしば枝が鹿の角のように伸びる仮軸分枝をする。

冬芽は秋までは長さ5〜15mmの披針形の芽鱗に包まれているが、冬には脱落し、長さ1〜2mmの裸芽になり褐色の星状毛に覆われている。

葉は対生で、葉身は径6〜20cmの円形〜広卵形。葉先は短く尖り、きぶはハート形。縁には小さな不揃いのい鋸歯がある。側脈は7〜10対あり、裏面に突出する。裏面は無毛裏面に星状毛が多い。葉柄は長さ1.5〜4cmで星状毛がある。

花芽は球茎。花は4〜6月に、枝先に径6〜14cmの散房花序を出し、白い花を多数つける。花序には柄はない。花序の中心部には小さな両性花が集まり、その回りに径2〜3cmの白い装飾花がつく装飾花は5裂して平開する。

果実はは核果で、長さ8〜10mmの広楕円形。8〜10月に赤くなり花序の枝も赤くなる。果実は完全熟すと黒くなるが、花序の枝が赤くて目立ち鳥に果実の存在を知らせる。これを2色効果と呼んでいる。核は長さ6〜7mmで縦の縞がある。

葉痕は偏平な円形〜ほぼ三角形で、大きくて明瞭。維管束3個。

花期4〜6月。日本全土。



01.08年11月23日 オオカメノキ 冬期の全景




02.10年01月11日 オオカメノキ 樹皮は茶色にに見えた。縦に割れる。主幹は真っ直ぐに伸ているように見えるが、先に行くに従って、しなだれるように伸びる。




03.10年01月11日 オオカメノキ 三又に枝分かれしているヶ所カ所。




04.09年05月07日 オオカメノキ 葉は対生で大きく、6〜20cmでほぼ円形。




04−2.14年04月29日 オオカメノキ 標準手な葉です。上は表革、下は裏側。




05.14年04月29日 オオカメノキ 葉の表側脈状に毛がある。膜は凹むし先ははっきりしなくなる。




06.14年04月29日 オオカメノキ 葉の縁に鋸歯がある。




07.14年04月29日 オオカメノキ 葉先は尖る。




08.14年04月29日 オオカメノキ 葉の基部は腎形〜ハート形。




09.14年04月29日 オオカメノキ 葉柄25mmの個体。葉柄にも薄茶色の星状毛がある。




10.14年04月29日 オオカメノキ 上写真は葉の裏の主脈ですが、脈は裏側に突出している。今の時期は薄茶色の星状毛びっしりついている。下写真は葉裏の細脈にも星状毛がある。




11.14年04月29日 オオカメノキ 花柄の基部に必ずあるこれは何でしょうか?。




12.12年05月03日 オオカメノキ 枝先に、散房花序を出し、白い花を多数つける。周辺部には装飾花が咲き、中央には多数の両性花が咲く。装飾花が先に開花し、しばらくして両性花が開花する。枝分かれが激しく、まだ出始めなので苞が脱落しないで残っている。




13.14年04月29日 オオカメノキ 装飾花は径3〜3.5cmある。花弁5、退化した雄しべ5、雌しべ1。下写真は星形の萼片5個。




14.10年05月01科 オオカメノキ 両性花が開いてきたものと蕾状。




15.14年04月29日 オオカメノキ 両性花は径7mm。花弁5、雄しべ5、雌しべ1からなる。下写真は花の裏側で透き通るような萼片が5個ある。




16.12年05月03日 オオカメノキ 雌しべ1個。雄しべ5個で、葯は焦茶色で花糸白色で無毛。白い花弁5個。この個体の花の大きさは径7mm。




17.14年04月29日 オオカメノキ 花柄5mmで毛がある。




18.08年10月03日 オオカメノキ 果実は核果で、中には黄褐色の核がある。初めは赤く色づくが、次第に黒色に熟す。




19.10年01月11日 オオカメノキ 花芽は短枝の先につきまるい。2個の葉芽に包まれている。




20.10年01月11日 オオカメノキ 葉痕。維管束3個。




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