能代市風の松原植物調査


オオタチツボスミレ
(大立坪菫) (スミレ科)


寒冷な多雪地に多い。

花期の草丈は15?25cm。花の頃から地上茎が目立ち、ほとんどの花が地上茎の途中から伸びる花柄につく。
花は直径2cm前後で、タチツボスミレに似ているが、やや大きめで唇弁の紫色のすじが細かい網の目状になる。
花の色はやや赤みが強い淡紫色で、距が白いのも見分けるときのポイントのひとつ。

葉は幅3?6cm。タチツボスミレよりまるみが強く、明るい緑色で、葉脈はへこんでいる。
基部は深い心形になり、先端はちょこんと尖る。
葉質はやわらかく、波打っているものが多い。
托葉は櫛の歯状だが、タチツボスミレに比べると幅が広くて切れ込みが浅い。

花期は4−6月。北海道−九州。



01.13年05月05日 オオタチツボスミレ 日当たりのいいところに群生していました。やや湿地帯の所で杉林の近くです。草丈は15〜20cm程度です。





02.13年05月05日 オオタチツボスミレ 1個体を採取みた草姿。草丈は20cm程度。根の脇から匐枝か相当横に伸ばしてその先に葉をつけていました。




03.13年05月05日 オオタチツボスミレ 1本の地上茎。地上茎は20cmで株状にでて斜上をする。葉腋から花柄を伸ばして花をつける。




04.13年05月05日 オオタチツボスミレ 根は草丈と同じく15cm位あり、根は細いが沢山の根を下ろし、根張りは相当強い。匐枝が横に這い、根茎から根を出して、その先に葉を出して伸びています。




05.13年05月05日 オオタチツボスミレ 茎無毛。茎の断面ですが部分によっては稜かあります。




06.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の形の変異。左側が下の葉で右側に行くほど上につく葉になります。葉の形は心形〜卵形です。葉柄は長く8〜3cmで無毛です。




07.13年05月05日 オオタチツボスミレ 標準的な葉です。葉質は薄くしっとりしています。




08.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の表側に微毛があるようです。




09.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の先は鋸歯状鈍頭。




10.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の縁に鋸歯がある。




11.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の基部は心形。




12.13年05月05日 オオタチツボスミレ 花柄はくすんだ緑色をしており何かよじれているような感じです。無毛です




13.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉の裏にも微毛があるようです。




14.13年05月05日 オオタチツボスミレ 葉腋の所に托葉がある。




15.13年05月05日 オオタチツボスミレ 托葉は櫛形です。托葉の形ですが、左側から下につく托葉です。写真右側は、右側にいけば上に着く托葉です。托葉は櫛形です。長さ20〜13mm迄。托葉も捻れたりしているので両面テープで固定しました。




16.13年05月05日 オオタチツボスミレ 花を正面から。雌しべ花柱は曲がっているように見える。上弁2個は反りかえる。




17.13年05月05日 オオタチツボスミレ 花弁は紫色で距は白色です。




18.13年05月05日 オオタチツボスミレ 花弁を剥いで並べたものです。上2個が上弁。両脇が即弁。下が唇弁です。花弁は無毛です。花弁は反りかえるので両面テープで固定しました。





19.13年05月05日 オオタチツボスミレ 唇弁の筋模様(網状)。




20.13年05月05日 オオタチツボスミレ 雌しべ花柱は白色で、柱頭は少し曲がっているように見える。




21.13年05月05日 オオタチツボスミレ 雄しべは雌しべよりも短く、雌しべを取り囲んでいる。




22.13年05月05日 オオタチツボスミレ 1個の雄しべですが先端の橙色は付属体で先が尖り、葯はは太く薄緑色(赤線明示)。下写真は、雄しべは5個のようです。橙色のものは付属体です。その下のものが葯です。




23.13年05月05日 オオタチツボスミレ 子房は緑色で短毛があります。下写真は子房を縦に切断してみました。種子が詰まっていました。




24.13年05月05日 オオタチツボスミレ 距の中に見えるものは雄しべの距です。




25.13年05月05日 オオタチツボスミレ 萼片5個で針形で長さ7mm位で無毛。




26.13年05月05日 オオタチツボスミレ 花柄につく包葉は、本当に小さいです。



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