能代市風の松原植物調査


オオナルコユリ
(大鳴子百合) (ユリ科)多年草。


山地の林下に生える。同属のナルコユリやミヤマナルコユリに比べて大形で、茎は高さ80〜130cm。

葉は長さ13〜30cmの長楕円形〜狭長楕円形。

5月から7月に、葉腋から出た細い花柄の先に、6枚の花被片が合着した筒状の花を2から4個つける。
雄蕊は6個で、正面から花を見ると中央部で葯が接している。花を割ると、接する葯の中央に柱頭が1個。花糸はほとんどが花被片に合着している。雄しべの花糸が有毛である。

花期は5〜7月。北海道〜九州。



01.09年06月09日 オオナルコユリ 日陰地の全く日の当たらないような所に生育していました。丈は私よりやや低くて160cm程度。このように弓状に曲がっている。




02.10年05月19日 オオナルコユリ 茎は粉白色で無毛です。




03.10年06月12日 オオナルコユリ 茎の断面ですが、多少変形しています。




04.09年06月09日 オオナルコユリ 葉は互生につく。




05.09年06月09日 オオナルコユリ 葉の柄は茎に抱くようについています。




16.09年06月09日 オオナルコユリ 葉は長楕円形。葉は長さ6〜20cm、幅2.5〜3.5cmp。




07.09年06月09日 オオナルコユリ 葉表無毛。





08.09年06月09日 オオナルコユリ 葉の先尖る。




09.09年06月09日 オオナルコユリ 葉の縁は全縁ですが、多少波を打つ感じがある。




10.09年06月09日 オオナルコユリ 基部くさび形で、葉柄は茎に抱くようについています。




11.09年06月09日 オオナルコユリ 葉裏無毛。少し白っぽい。




12.10年06月12日 オオナルコユリ 花はこのように下垂してつきます。




13.10年06月12日 オオナルコユリ 花を下から記録。




14.09年06月09日 オオナルコユリ 正面から花を見ると中央部で葯が接している。




15.09年06月09日 オオナルコユリ 花を葉の上にのせて記録。花弁6個、萼片も6個。花弁の先に白い毛のようなものがある。




16.09年06月09日 オオナルコユリ 花柄は葉腋から花柄が分かれて1〜3個の花をつける。




17.09年06月09日 オオナルコユリ ナルコユリとの違いは、オオナルコユリの雄しべの花糸が有毛であることとされる。確かに短毛(棘のように見える)のような毛が見えます。




18.11年06月14日 オオナルコユリ 子房を縦に切断して見ました。種子が入っていました。




19.11年10月09日 オオナルコユリ 稔って熟した果実。





20.11年10月12日 オオナルコユリ 果実がこのように円形で、種子は径5mm程で楕円形。A=花柄側。B=先端側。C=種子の縦断面。



21.11年10月12日 オオナルコユリ 20.の果実がこのように円形になります。熟した果実と種子。





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