能代市風の松原植物調査


オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭) (ユリ科)多年草


山地の林内に生える多年草。長い匐枝(根茎は短く,走出枝が地中を浅くのびて繁る)で増え、根は所々紡錘状( 根のこぶを漢方では「小葉麦門冬(ばくもんどう)」と呼び、せきどめの薬用にする。)にふくれる。

葉は細長くて長さ15〜30cm幅4〜7mmあり、縁はザラザラする。厚みがあり、丈夫。

20〜30cmの花茎はやや太く、この先に、淡紫色叉は白色で長さ6〜7ミリの小さな花を総状に多数つける。
種子は径8〜9ミリあり、濃い青色に熟し、いくつかがまとまってつく。
和名の蛇の髭は、葉を竜(蛇)の髭にたとえたものといわれている。

花期6〜8月。本州、四国、九州。



01.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 群生地は一日中日陰地でやや湿ったところに群生していました。




02.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 採取てみたら高さ30cm位で根の長さは5〜10cm位です。




03.11年04月18日 オオバジャノヒゲ この写真はジャノヒゲですが、根はこのように互いに長い匐枝(根茎は短く,走出枝が地中を浅くのびて繁る)で増えていきます。紡錘状(麦門冬)のコブが解ると思います。根の力は凄い。




04.11年04月22日 オオバジャノヒゲ 地下匐枝の節には鱗片葉が付いていますが、古くなると破損して、見えなくなってしまうようです。




05.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 根のコブ(小葉麦門冬しょうようばくもんとう)。まるでチョロゲにそっくりです。右写真は、半分に切断したものです




06.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 左側がジャノヒゲです。オオバジャノヒゲがいかに大きいか解ります。




07.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 葉の表側です。ツルツルしていて光沢があります。




08.11年04月18日 オオバジャノヒゲ ザラザラするのは微細な鋸歯があるためです。葉の裏側ですが、私には白いのが気孔帯に見えてしょうがありません。




09.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 葉の先は鋭頭。先端部にザラザラするもの鋸歯が見えます。矢印ヶ所。




10.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 葉の根生の基部は白色。




11.11年04月18日 オオバジャノヒゲ 葉の断面ですが、葉は厚い。




12.11年07月24日 オオバジャノヒゲ 花は総状につける。雄しべより雌しべが長い。




13.11年07月23日 オオバジャノヒゲ 花弁6個。雌しべ1個。





14.11年07月23日 オオバジャノヒゲ 花弁を取り除いて横から雄しべ花糸はほとんどないようです。雌しべ花柱は白色で無毛。雌しべが雄しべより長い。




15.11年07月23日 オオバジャノヒゲ 花の裏側から。花柄は無毛で、萼片は解りません。




16.11年09月08日 オオバジャノヒゲ まだ若い果実ですが光輝いている。右側は熟した果実。




17.12年11月28日 オオバジャノヒゲ 種子。まるで眼のようです。長さ5mm幅4mm。紡錘形。




18.12年10月18日 オオバジャノヒゲ 種子を半分に切断したものです。



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