能代市風の松原植物調査


オオバノヤエムグラ
(大葉の八重葎) (アカネ科)多年草。


山地の陽当たりのよい草地に生える。

茎は4稜形で稜上に生えた下向きの棘で他のものに絡まって長さ1m位になる。

葉は上部では4〜5個、下部では5〜6個と少なく輪生し、長さ1.5〜2.5cm幅0.5〜1cmの倒披針形〜楕円形で、先端は急に細くなって短く尖る(中央部が幅が広い)。ヘリの棘だけで葉先の棘はない。表面にはまばらに短毛が生え、縁と裏面の脈状には下向きの棘がある。

花は黄緑色で径約1.5mm。花冠は4裂する。
その花の下に2個の球をつけた形の子房径1.5〜2mmがあり、子房の面には曲がった毛が密生する。

果実は熟すと黒くなる。

花期7〜9月。日本全土。



01.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 道路脇の日当たりのよい所で飼育しタブに絡んで覆い尽くす。




02.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 僅か上部だけ直立している。




03.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 根茎で伸び4本でているのをようやく採取した。丈1m。




04.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 根茎部。




05.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 根は根茎で矢印はこれから茎が伸びていた。写真下は根茎の先の根。




06.16年05月20日 オオバノヤエムグラ これは分枝している個体は意外と少ない。




07.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉腋部から枝分かれ。




08.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 茎無毛。4稜。茎の断面は四角で芯は円形の中空。




09.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 1本の茎に9層の輪生状の葉がつく。左側上部。右側行くに従って下部につく葉になる。葉の径60〜90mm、巾6〜10mm。





10.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 左葉の表7輪。右裏側9輪。




11.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の交点部。この固体は8枚の葉がついている。




12.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の表裏合成写真。大きい固体の葉の長さは43mmh、巾6mm。倒披針形。




13.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の表側に棘状の毛がありざらつく。




14.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉先は円形だが微突起がある。




15.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の縁は無鋸歯だが下向きの棘がある。




16.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の基部は楔形で柄はない。




17.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 葉の裏側。A=葉の中央付近の脈状に棘がないし無毛。B=葉の裏側基部主脈状に下向きの棘がある。




18.16年05月20日 オオバノヤエムグラ このように見ると花のように見えますが実際に見るとなかなか大変。




19.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 花は散形花序につけ、記録時は1輪のみの開花。オオバノヤエムグラ 花弁4個、雄しべ4個、雌しべ2柱頭。




20.16年05月20日 オオバノヤエムグラ 雄しべ3個しか見えない。もうこれ以上の分解は無理でした。




21.16年05月27日 オオバノヤエムグラ 果実。



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