能代市風の松原植物調査


オオマツヨイグサ
(大待宵草) (アカバナ科)2年草。


海辺や河原などに生え、高さ0.8〜1.5mになる。
茎に硬い毛があり、毛の基部はふくれて暗赤色を帯びる。

葉は長さ6〜15cm、幅2〜4cmの卵状披針形で先はとがり、縁には波状の浅い鋸歯がある。

花は直径6〜8cmと大きく、葉腋に1個ずつつき、夕方から咲きはじめ、朝になるとしぼむ。しぼんでも赤くならない。花弁は4個あり、幅が広い。
雄しべは8個。雌しべは1個で柱頭は4裂する。萼筒は長い円柱状で花柄のように見える。
子房は萼筒の基部にある。

さく果は長さ約2cmの円柱形で、先端が4裂して、小さな種子を多数散らす。

明治のはじめに渡来し、現在では各地に野生化している。

花期は7〜9月。北アメリカ原産。



01.12年07月19日 オオマツヨイグサ 生育姿。




02.12年07月19日 オオマツヨイグサ 採取してみた全草。




03.12年07月19日 オオマツヨイグサ 根張りは相当にあり根元は木質化しているようです。




04.12年07月19日 オオマツヨイグサ 長毛の基部は暗赤色に膨れ、上向きの毛が生える。写真右下は、茎の段目ですがほぼ円に近い形をしています。




05.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉は互生。




06.12年07月19日 オオマツヨイグサ 左側から下から右側に行くと上部につく葉の変異。




07.12年07月19日 オオマツヨイグサ 標準的な葉の表裏です。葉全体がうねるような感じがします。葉脈の凹凸が激しい。歯に触るとビロードの絹に触った様な軟らかい感じがします。




08.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉の表側脈状に毛があります。




09.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉の先は尖る。





10.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉の縁に波状の鋸歯。





11.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉の基部はくさび形。





12.12年07月19日 オオマツヨイグサ 図鑑では無柄となっているが、流れるように翼があり茎につく。





13.12年07月19日 オオマツヨイグサ 葉の裏側にもびっしり毛があります。






14.12年07月19日 オオマツヨイグサ 真上から見た




15.12年07月19日 オオマツヨイグサ 開いた花と蕾と若い果実。




16.12年07月19日 オオマツヨイグサ たった1個だけきれいに開いていました。中の写真は、横からですが萼片が反りかえっています。下段の写真は、花弁4個で長さ5cm、幅5cm位。




17.12年07月19日 オオマツヨイグサ 雌しべ。雌しべの先は4裂する。花柱に花粉を沢山つけている。




18.12年07月19日 オオマツヨイグサ 雄しべの葯。




19.12年07月19日 オオマツヨイグサ おしべは8個で葯は9mmもある。下写真は花糸は無毛です。




20.12年07月19日 オオマツヨイグサ 花柄は長く短い毛がある。




21.12年07月19日 オオマツヨイグサ 左写真、萼片は2個のように見えますが、1片が半分に割れますますので全部で4個です。花期には萼片は下に反りかえる。中央写真は1個の萼片は三角形。右写真は萼片に長毛がある。




22.12年07月19日 オオマツヨイグサ まだ若い刮ハ。




23.12年09月10日 オオマツヨイグサ 種子は長さ2mm幅1mmほどですがいろいろな形があります。



inserted by FC2 system