能代市風の松原植物調査


オヤマフスマ(大山衾) (ナデシコ科)多年草。


山地の草原や道端に生える。高さ520cm。茎は有毛で細く上部で分枝する。

葉は対生し楕円形〜長楕円形で長さ1〜2cmで3脈が目立ち両面に細毛がある。

花は白色の5弁花径約1cm。雌花をつける個体と両性花をつける個体があるようです。
雄しべの数は10本。頂点で分かれて2花つく場合が多く、花柄は長く3cm近くあり、分かれたうちの一方は分かれた部分より1cm程度先の方に節がある。
分かれた部分にしろ先の節にしろ、小さな披針形の苞葉がつく。花弁は丸みが強く、卵形〜角丸四角状、先端は2〜4裂程度ごくごく浅く不整に切れ込む。
萼は花弁の1/3程度(実際の長さは花弁の半分程度)で、半球状の立体的になっている。

果実は朔果。先が尖った球形か広卵体で、複雑な盛り上がりがある。種子は1mm程度、黒くつやがあり、少しふっくらした扁平腎臓形で、へその部分に付属体があるが、小さい。規則的な網目状。

花期6〜8月。日本全土。



01.12年05月26日 オオヤマフスマ 図鑑では山に咲く花の分類になっていますが、風の松原内ではどこにでも咲いている花です。




02.12年05月26日 オオヤマフスマ 採取した個体ですが丈30cm程度。




03.12年05月26日 オオヤマフスマ 根は浅く地下茎で伸びて生育しています。




04.12年05月26日 オオヤマフスマ 茎に白い毛が密生。茎の断面は円形。




05.10年05月18日 オオヤマフスマ 枝の分岐部分。右側写真は頂点で分かれて2花つく場合が多く、花柄は長く3cm近くあり、分かれたうちの一方は分かれた部分より1cm程度先の方に節がある。分かれた部分にしろ先の節にしろ、小さな披針形の苞葉がつく。




06.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉は対生だが部分的に托葉もあるようです。




07.12年05月26日 オオヤマフスマ 左側下側につく葉〜右側に行くほど上側につく葉です。葉の変異。




07−2.12年05月26日 オオヤマフスマ 左側下側につく葉〜右側に行くほど上側につく葉です。葉の変異。




08.12年05月26日 オオヤマフスマ 左裏側、右表側。葉は卵形から長楕円形。長さ16mm幅6mm程度の個体でした。




09.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉の表側に、僅かだが毛がある。




10.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉の先は鈍頭。




11.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉の基部は円形で葉柄は短く1mm。




12.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉の縁は全縁だが、縁に毛がある。




13.12年05月26日 オオヤマフスマ 葉の裏側に3脈が目立ち、脈状に毛がある。




14.10年05月18日 オオヤマフスマ 花弁5個。雌しべ4個。花弁は卵形。先端は2〜4裂程度ごくごく浅く不整に切れ込む。




15.2年05月26日 オオヤマフスマ 雄しべは10個とあるが。この写真では解りません。雌しべも4個。




16.12年05月26日 オオヤマフスマ 花の断面ですが子房の中に種子がはいっていました。




17.12年05月26日 オオヤマフスマ 萼片は5個で毛がある。萼片の長さは1.5〜2mm。




18.12年07月14日 オオヤマフスマ 果実は朔果。先が尖った球形か広卵体で、複雑な盛り上がりがある。




19.12年07月14日 オオヤマフスマ 種子は1mm程度、黒く光沢があり、少しふっくらした扁平腎臓形で、へその部分に付属体があるが、小さい。規則的な網目状。



inserted by FC2 system