能代市風の松原植物調査


オトギリソウ(弟切草) (オトギリソウ科)多年草。


草原や林のへりに生え、茎は高さ20〜60cm。
茎の断面は円形で殆ど枝を分けず直立する。

葉は先が丸く、基部が最も幅広く、対生して茎を抱き、裏面には多くの黒点が散らばる。

花は黄色、径17mmほど、5萼片で、5花弁はともに黒点と黒線を持つ。
雄しべは多数、花糸の基部で互いに合生、3群に分かれている。
雌しべ1個、3花柱がある。

果実は長さ5〜11mm、熟せば3片に裂け、長さ1mmほどの多数の種子を吐く。

花期は7〜9月。日本全土。



01.13年08月16日 オトギリソウ 全草ですが直立して飼育していますが、時に茎が1〜2回程度曲がって直立しているのもある。風の松原内でも段々少なくなってきている種です。




02.13年08月16日 オトギリソウ 引き抜いてみた姿です。茎葉の半分に葉はありません。上の半分には葉がありその最上部に花を咲かせます。右写真は、葉は対生で、1本の茎から二股に枝分かれしている。




03.13年08月16日 オトギリソウ 茎はこのように2本でるのもあれば1本だけのものもある。根は意外と強い。




04.13年08月16日 オトギリソウ 写真左、下部の茎は赤褐色で無毛。写真右上、上部の茎は緑色で無毛。写真右下、茎の切断面ですが、茎は意外と硬い。円形で芯に髄が詰まっている。




05.13年08月16日 オトギリソウ 葉はやや茎に抱く。




06.13年08月16日 オトギリソウ 広披針形で長さ3〜6cm、幅0.7〜2cm、黒点が多い。




07.13年08月16日 オトギリソウ 葉の表側無毛ですが黒点がある。




08.13年08月16日 オトギリソウ 葉の先は円形。




09.13年08月16日 オトギリソウ 葉の縁に鋸歯は小さな波状の鋸歯があるように見えるが、全縁でもよいかもしれません。黒点がある。




10.13年08月16日 オトギリソウ 葉の基部は切形でやや茎を抱く。




11.13年08月16日 オトギリソウ 葉の裏側も無毛ですが黒点がある。




12.13年08月16日 オトギリソウ 茎頂に咲かす花です。




13.13年08月16日 オトギリソウ 花の全景ですが、雌しべの先が赤い。雄しべは沢山あり黄色で花糸の基部で互いに合成し3群に別れでいる(3体雄蕊と呼ばれている)。花弁5個。雌しべ1個で3花柱がある。




14.13年08月16日 オトギリソウ 萼片の下の花柄に托葉のようなものがある。写真右、花柄15mm程度で無毛。




15.13年08月16日 オトギリソウ 1個の花弁の縁周辺に黒点と、中程に黒腺が入る。長さ8mm程度。




16.13年08月16日 オトギリソウ 花径8〜10mm程。萼片5個。写真右側、萼片の長さ5mm程度で、縁に黒点と、片に黒い線がが入っています。




17.13年08月16日 オトギリソウ 雌しべ7mm程度で、子房4mm、花柱2〜3mm程度。写真もぎ、雌しべ花柱は黄色で柱頭は赤くなっています。




18.13年08月16日 オトギリソウ 1個の雄しべは長さ9mm程度で、花糸葯とも黄色で無毛。




19.13年08月16日 オトギリソウ 子房を縦に切断した断面ですが、沢山の種子が入っています。




20.13年08月16日 オトギリソウ 果実。写真右、種子は長さ1mmで茶褐色で、表面に網目があり円筒形です。まるでウインナーソセージにそっくりです。



inserted by FC2 system