能代市風の松原植物調査


オモト(万年青) (ユリ科)常緑多年草。

暖地の林の中に生える。しばしば石灰岩地帯にある。

地下茎は太く斜または横にのび、丈夫な多数の根がある。

葉は根出葉が叢生する。披針形で先は次第に尖り、下部は次第に狭くなる。質厚く、両面無毛で光沢があり、長さ30?50cm。花茎は8?18cm、無毛、葉はない。

長楕円状の穂状花序に花を密につける。
苞は広卵形、膜質、鈍頭、長さ2?3mm。花は互いに接し横向きにつき、半球形で、花被片は中部以上まで合生して筒となり、裂片は内に曲がり円頭。
雄しべは6、花被に包まれ、花糸は花筒と合生、葯は卵形。
子房は球形、3室で各室に2個の胚珠がある。
花柱は甚だ短く、柱頭は3浅裂する。

液果は球形、直径1cm、赤色、まれに黄色、中に1種子がある。

花期は5?7月。東海道以西?九州。



01.09年12月02日 オモト 地下茎の頂より8〜10枚の光沢のある濃い緑色の葉が叢生し、長さは30〜40cmの皮針形で、肉厚で全縁の堅く光沢がある葉を出す。




02.09年12月02日 オモト 葉の表側。無縁。表面はツルツルしている。




03.09年12月02日 オモト 葉の裏面は多少白い。




04.09年12月02日 オモト 葉をい1枚頂こうと思って引き抜いたが、なかなか取れず、相当の力が必要であった。切断面を見ると強力な繊維が沢山あってがありこれが抜けないまた切れない原因であった。




05.09年12月02日 オモト 葉の断面。葉は非常に厚い。まるでなんか怪鳥が飛んでいるように見えます。上が表面。下が葉の裏面になります。




06.10年06月20科 オモト 花茎。




07.10年06月02日 オモトの花序。花弁6個。雄しべ6個雌しべ1個。




08.10年06月02日 オモトの花序。花弁6個。雄しべ6個雌しべ1個雌しべ柱頭が三角形をしている。




09.09年12月02日 オモト 沢山の果実をつけています。




10.10年07月19科 オモト まだ花柱がついているがふくらんできた果実。




11.09年12月02日 オモト 種子が1〜3個入ってる。




12.11年12月31科 オモト 1個の果実に丸形の三稜形の種子が3個入っている。透き通るような種子。




13.12年04月18日 オモト 花茎ですが沢山の果実をつけていたと思われます。




14.12年04月18日 オモト 花茎の横の断面です。真円ではありません。果実のついた跡が解ります。



15.12年04月18日 オモト 花茎を縦に切断した花軸です。



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